ある火曜日の日の放課後。
永田達はバンドの練習をしようとしていた。
永田「ちぇ~!」
下嶋「どうしたの?」
永田「なんか今日は先約があって、音楽室使えないんだってさ。」
山田「そうか…じゃあ今日は屋上だな。」
下嶋「そうだ山田くん。福岡くんはまだ来ないの?」
山田「他校だからな。………迎えに行くか。」
3人は福岡を迎えに隣の高校へ行った。だが生徒に聞くと、親父殿にボコられた傷が痛むらしく今日は休んでいるようだった。
3人は福岡が一人暮らしをしているアパートまで足を運んだ。
山田「…ここだな。」
3人は福岡のアパートの前まで来た。
ピンポーン!
山田「福岡いるか⁈山田だけど!」
山田が呼びかけると、ガチャっとドアが開いた。現れたのは福岡ではなく20代くらいの女性だった。
山田「あれ?ここ福岡君の部屋ですよね…?」
?「ああ!淳宏くんのお友達ね♪ちょっと待っててね!………淳宏く~ん!お友達が来たわよ~!」
永田「お姉ちゃんかな?」
下嶋「お姉ちゃんと暮らしてるんだね。」
そこへ福岡がやって来た。
福岡「沙羅…そんな大きな声出さなくても聞こえるよ………んっ?なんだ君達か…」
山田「福岡大丈夫か?親父殿にボコられたって聞いたけど…」
福岡「学校休んだら少しは良くなったよ。バンドの練習だろ?支度するよ。」
福岡は支度をする為に奥へ引っ込む。
『沙羅』と呼ばれた女性はニコニコしながら下嶋達の事を見ていた。
下嶋「あの…沙羅さん?は福岡くんのお姉さんですか?」
気になった下嶋は単刀直入に質問する。
すると、
沙羅「あなた達は淳宏くんのお友達でしょ?だったら私の事は『沙羅ちゃん』でいいわよ♪………う~ん、やっぱりお姉さんに見えちゃうよね…私は淳宏くんの彼女です♪で、淳宏くんと同棲中の22歳です♪よろしくね♪」
3人「はぁ⁈‼︎」∑(゚Д゚)
3人はビックリする。自分達と同い年の福岡が年上の女性と付き合っている事に。しかも同棲中。
沙羅「ビックリするよね♪淳宏くんの彼女がこんなおばさんだなんて♪」
下嶋「いえ!おばさんなんてそんな……!」
そこへ支度を終えた福岡が戻ってきた。
福岡「沙羅。行ってくるよ。」
沙羅「いってらっしゃい♪淳宏くん♪」
チュッ💋
3人「⁈⁈⁈」
福岡と沙羅は3人の目の前で軽くキスをする。
福岡「よし。行くか。」
山田「いやいやいやいや!てか…」
福岡「???ああ、沙羅の事か。…この人は『渡瀬沙羅』。私の恋人だ。」
沙羅「改めてよろしくお願いします♪淳宏くんの彼女です!」
『渡瀬 沙羅(わたせ さら)』
福岡淳宏の恋人。OL。
昔、少しやんちゃをしていた。
福岡「今はまだ同棲という形を取っているが、いずれは結婚しようと思っている。もちろん親父殿もこの事は知っている。」
山田「よく許可が出たな…」
福岡「結婚しない人との同棲だったらボコられていただろう。しかし結婚する人との同棲なら許可してくれた。いずれはウチの道場主の嫁になる人と今から仲良くしておきたいそうだ。」
沙羅「淳宏くんの御両親。すっごく私に優しくしてくれるの♪」
福岡「…沙羅の昔のあの写真見たら、誰だって…」
沙羅「何か言った?淳宏くん♪」💢💢💢
福岡「いや!何も言ってないよ!そ、そうだバンドの練習!みんな行くぞ!」
福岡は逃げるように走り去る。
沙羅の満面の笑みの下に、ただならぬ雰囲気を感じた3人も福岡について走っていった。
学校の屋上。
下嶋「福岡くん。沙羅ちゃんて…」
福岡「…沙羅は昔、レディースの総長をやっていたんだ。今はちゃんとOLやってるけど。今日は私が学校を休むから、会社休んで一緒にいてくれたんだ。」
永田「意外に優しいな…♪」
福岡「昔、たくさんの人を傷つけてきたから、今はみんなに優しくするって言ってたな。」
山田「…いい人だな。」
福岡「まぁ、そんな所に惚れたんだかな。でも、何故か会社の人も沙羅の過去を知ってて、突然休んでも何も言われないみたいなんだ。ちなみに私の両親が沙羅の過去を知ったきっかけは、沙羅のアルバムを見てた時に1枚だけ挟まっていたレディースの頃の写真を偶然見つけてしまった時だ。」
永田「なんか…わざと入れていたような気がする。」
福岡「まあ、そんな事より練習しないか。」
4人はやっとバンドの練習を始めた。
下嶋はギター。永田はボーカル。山田はベース。福岡はドラム。
つづく