ある日の放課後。


下嶋達は音楽室で練習をしていた。永田がまだ来ていない。

下嶋が永田の事を心配していると、山田が下嶋のギターを見ていた。



山田「なぁ、下嶋。このギターどこで手に入れたんだ?」


下嶋「ん?あ、それは永田くんがくれたんだよ。俺にはもう必要ないからって。」


山田「マジか⁈これビンテージ物ですごく高いんだぞ!…300万くらいするかも…!」


下嶋「はあぁぁっ⁈な、なんでそんなもの僕にくれたんですか⁈」


山田「俺はしらねぇよ!永田に聞けよ!」



下嶋はギターの値段に少しフラつきながら永田を探す。すると、下駄箱の所で見つけた。



下嶋「な、永田くん……。」


永田「あっ!しげちゃん!悪りぃ!今日用事があるから帰るわ!」


下嶋「こ、このギター………や、やっぱり返す…」


永田「いいって!俺もう使わないもん!」


下嶋「300万‼︎」


永田「へっ?」


下嶋「300万するんでしょ⁈このギター……!」


永田「はぁ…」



永田はため息をつくと、下嶋を人気の無いところまで連れて行った。



結局教室まで戻ってきた永田達は、椅子へ座ると黙って悲しげな顔をしている。



永田「………」


下嶋「どうしたの?」


永田「……あ……いや………そのギターは……」



永田は何か奥歯に物が引っかかっている様な、そんな感じで声を詰まらせながら少しづつ自分の過去を語り出した。




つづく