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ベストセラー「流山がすごい」(大西康之著 新潮社 2022)という本を読みました。

千葉県流山市が、6年連続人口増加率が日本一なんだそうです。

その理由は、子育て支援が手厚く、若い世代に人気だからです。

流山市のキャッチフレーズは「母になるなら流山市」!

かつて千葉のチベットと言われていた流山に何が起きたのか?

・つくばエキスプレスが流山に3駅止まるようになった
・都市計画をアメリカの大学院で学んだコンサルタントが市長になった
・リクルート出身の意識高い系女子が育児しやすい街づくりに参加
・「千葉のニコタマ」おしゃれなショッピングモールができた

ことが挙げられます。

子育てを経験した僕が驚愕したのは、やはり送迎保育ステーションですね。

送迎保育ステーションと市内の指定保育所(園)を安心・安全のバスで結び、登園・降園することができるシステムです。

これだと、どこの保育園でも安心して子どもを預けることができます。

個人的には、「小さい頃は、しょっちゅう発熱等で呼び出しが保育園からくるけど、どうやって対応するんだろ?」ってことが心配ですけど。

流山に実家のある友人から聞いたところによると、書籍には書かれていない問題点もいろいろあるのだとか。

・もうじき市長選挙が近いので、PRとしての書籍出版であること
・かつて流山市の子育て環境を変えた意識高い系女子は流山を出てしまっていること
・立派な街路樹、公園、小学校といったハード面は充実したけれど、ソフト面は相変わらず昔ながらの管理教育がまん延していること
・開発地域は発展しているが、旧市街はさびれていること

などなど。

一読した感想としては、

都市計画コンサルタント(市長)と、リクルート出身の意識高い系女子の「シムシティごっこ(都市づくりをする人気シュミレーションゲーム)」だったのでは?

辛辣ですかね?

だって、かつての意識高い系女子は飽きてしまったのか?ステージが変わったのか?流山から引っ越してしまったんですよ。

流山に永住しろとはいわないし、生涯1か所にすみ続けることのほうが不自然だと思うけど、なんか微妙な展開だなぁと思うのは僕だけでしょうか?

10年後、20年後の流山市がどうなっているか、観察していきたいです。

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