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一度、チャンネルをつけると、釘付けになり、
テレビの前から離れられなくなる番組ってありませんか？
僕の場合は、
TBSテレビ、毎週日曜20:00 - 20:54に
やっている「消えた天才」です。
主に一流アスリートのライバルの
その後の人生を追いかけた内容で、
アーティストや文化人など、芸能界の
さまざまなジャンルの天才の
その後を追った番組です。
一言で行ってしまえば、
「あの天才は今？」
ってところでしょうか？
とにかく、次の展開が
気になって気になって仕方がない。
番組構成がウマイんでしょうね。
そして、
事実は小説より奇なり
なんていいますが、
人生って波乱万丈で
ドラマチックなんです。
うまくできすぎていて、
「これは神様のイタズラなのでは？」
と思えるエピソードが多数。
まだ観たことのない人は、
ぜひぜひ見てみてください。
さて、2019年1月13日（日）に
放映されたのは、
★松坂大輔が人生で唯一勝てなかった天才！大追跡SP★
でした。
松坂大輔選手が、小学校から中学時代に絶対に
勝てなかった同い年の天才ピッチャー
江刺徳男選手が主人公です。
1993年に行われたリトルリーグの全国大会決勝戦では、
天才江刺徳男選手の大活躍で優勝。
江刺徳男選手を指導していた当時の監督は、
「子どもの肩ではなく、オバケみたいな肩だった」
と語っていたほどです。
江刺徳男選手は将来プロで活躍すると
誰もが期待を寄せていましたが、
中学2年で突然、野球を辞めてしまいます。
チームメイトにも別れを告げず唐突に、です。
江刺徳男選手は甲子園、プロを目指して
野球をしていたのですが、母子家庭で育ちました。
野球の道具、遠征費など、とにかくお金がかかるので、
お母さんに負担をかけたくなかったのだそうです。
これ以上は、野球を続けられない、と判断した
江刺徳男選手の胸中を考えると、いたたまれないです。
14歳の少年に突きつけられた
決断にしては、大きすぎたことでしょう。
中学を卒業して、働きはじめ、
以後、野球とはほぼ関わってこなかったそうです。
江刺徳男選手の話は
いろいろ考えさせられるものがあります。
14歳の少年の決断。
誰か周りに、相談に乗ってあげられる大人は
いなかったのでしょうか？
松坂大輔選手を超える才能を持った
選手を支援することはできなかったのでしょうか？
そんな疑問も番組出演者から上がっていました。
確かに、探せば支援者はいたでしょう。
ただ、これだけは言えると思います。
総合的にみて、
江刺選手の野球人生は中学２年生までだった
ってことです。
成功したり、大成するのは、
センスだけでは無理です。
本人の意志力、性格、環境、運、怪我…
数え上げればキリがありませんが、
これらの総合力がプロ野球選手に
なるには足りなかったのだと思います。
ちょっと厳しい見方ですかね。
松坂大輔選手はメジャーリーガとして
大成しましたが、そこまでの道のりには
怪我を乗り越え、出会いを大切にして、
チャンスを逃さなかったからでしょう。
並々ならぬ努力があったはず。
江刺選手もその後も野球が続けられたとしても、
怪我に泣かされたかもしれないし、
チャンスに恵まれなかった可能性もあります。
大成するには、才能、センスだけではどうにもならない。
やはり、勝負の世界は厳しいのです。
勝負の世界は、ホント、いろんな人間ドラマがありますね。
番組「消えた天才」を見て、そんなことを
悶々と考えさせられてしまいました。
というわけで、人生について、あれこれと
考えさせられてしまう、深～い話が満載の
「消えた天才」
は、一度、みはじめると止まらなくなりますので、
すべての用事をすませてから、テレビの前に座ることを
オススメします。
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