仏様とは(3) | 仏教早分かりブログ

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仏教について分かりやすさ、面白さを心がけて
現代風に説明するブログです。
若い方々(私もまだ学生です!)にも
興味を持って頂けると幸いです。

仏様とは(2)」の続きです。

今回は「仏様がどのように誕生されたか」ですニコニコ

仏様はルンビニーの園にて誕生しました。
現在のネパールにある土地です。
綺麗な花が沢山咲いている場所だったそうですが
そこでマーヤー夫人(仏様のお母様)が休憩を
とりました。


美しい花を見つけたので
そのほうに右手を伸ばした時に
脇から仏様が誕生したということです。
(わき!!!!叫び
右というのはインドでは聖なる意味を持つので
ここは納得ですね。


仏教の聖歌として
「花まつりの歌」というものがあります音譜
私も大好きな歌ですラブラブ
その歌詞にもあるように
その日は花が咲き乱れ、鳥が歌い、甘露の雨が
降っておりました音譜
仏様の誕生を世界全体がお祝いした、
そういうことですね(=⌒▽⌒=)


生まれてすぐに
仏様には五光がさしておりました。
そしてすぐに七歩歩いたのです。
この七歩歩くというのには意味があります。
生まれながらにして仏様は六道を超えていた
そういうことを意味しています。
六道とは簡単に言えば6つの迷いの世界です。

1)天道=天人の住む世界/煩悩がある
2)人間道=人間の住む世界/苦しみがある
3)修羅道=阿修羅の住む世界/争いがある
4)畜生道=畜生の住む世界/本能しかない
4)餓鬼道=餓鬼の住む世界/餓えがある
5)地獄道=ご存知の地獄/憎しみがある


まさにこの6つの迷いを超えているということは
お浄土に辿りついているということですね。



そして有名なお話ですが
仏様は右手で天を、左手で地上指差して、
(ほら、ここでも右が聖なる方角)
「天上天下唯我独尊」
と言ったそうです。


「天上天下」という漫画を思い出してしまいます得意げ
まあそれは置いておいて、
この言葉は自己中のように聞こえますが
そうではないんですよドキドキ

自分だけが尊い、大事な存在なんだ、という意味ではありません。
天の上、天の下、すべての世界において
私達一人一人が限られた命、尊く大事な存在である
という意味ですアップ

当時インドには階級による身分違いがありましたが
(カースト制度)
それに抗う思想ですよね!!
これはすごいことです!!

現在の人権思想の根幹である
「個人の尊重」という大事な価値が
仏様の教えの根幹に既にあった、
そういうことではないでしょうか。


私たち一人一人、
大事なんです。
私たち全員が、他の人一人一人を
ありのままに尊重できるように
なりたいものです。
まさに多種多様な価値観に基づく社会にも
適用できる思想であると思います。