今、週に3日のアルバイトに行っている。

慣れない仕事で、おまけに精神的プレッシャーがあるので
身体的にも精神的にも疲れが半端ない状況である。

一番の問題は、時間を掛けてゆっくり慣れて行けば良い仕
事なのに、それでは我慢出来ないのと、自分が許せなくて
出来ないのにも拘らず、不完全な先走りをしてしまう事で
ある。

昔から私は職業に就いている間は、ずっと何かに追い駆け
られているような脅迫観念を抱いて生きて来た。

仕事を持っている限り、仕事が完結しない事とずっとその
事が気になって落ち着かないのである。

中央市場の仲卸で事務を執っていた時に終電で出勤したり
していたのも、当時取引していたスーパーの発注が夜中に
入って来るのを市に立つ人間に市が始まる前に纏めて渡す
のを量が量だけに時間に間に合わす為にはそんな時間に出
て行かないと出来なかったからである。

誰だって、しなくて良いと言われても、結局出来なければ
周りの人間を巻き込む事になるので、何とか自分だけで完
結させる為には、どんなに寝る時間を削ってでも遣った方
が安心出来るのである。

一代で十何社もの関連会社を持つ迄の会社にしたオーナー
会社だった為、大概人使いの荒い会社だったので、早く帰
れと言いながら、結局深夜の1時、2時に出勤しても退社
するのは、午後6時~7時になるので、家に帰って夕食を
摂って1~2時間寝たら又会社に行くという生活を随分長
い間強いられたものである。

経理補助や営業、営業事務の仕事をした事の無い人間が現
場作業をすると言うのは、60歳になる爺さんにとって、
とてもきつい事である。

前述した通り、何処かに気を急かす脅迫観念にも似た感情
が有って、物を憶えたり、段取りに慣れる前にキャパ以上
の事を遣ろうとしてしまうのである。

そして何時も通り仕事をこなしていると、部門のチーフが
寄って来て、実は昨日の事と話を始めたのである。

早朝5時30分から9時30分迄のアルバイトがする事は
夜中の間に入って来た補充商品と在庫の商品がごちゃ混ぜ
になったカゴ台車に積まれた荷物を仕分けしてから売り場
の空白を埋め、残った補充商品、在庫商品を整理してバッ
クヤードに仕舞うという仕事である。

正直、入る前は開店迄の品出しをする位の事としか捉えて
居なかったので、此処まで社員がやるような事をしなけれ
ばならないとは考えても居なかったのである。

この品出し後の整理の段階で空いたバッカンを外のカゴ台
車に置きに行く時に、まだ商品の残った侭のバッカン4つ
を一緒に引いて行き、そのまま外に放置したというのであ
る。

チーフがその話を始めた瞬間、余りの事に私は驚きと衝撃
で、一体何を言っているのか話を理解出来ないでいた。

兎も角、何故そんな事になったのか未だに理解出来ないが
全ては私の仕事への取り組み方に問題があるという事で、
思い込みで仕事をしないように、息子より若いお兄ちゃん
に諭されてしまった。

何とも辛い60歳からのお仕事である。