とうとうミックスダウンが終わりました。
あとはマスタリングです。
音に携わるものはこれで終わりです。
あとは印刷物の手配。
振り返るとちょうど一年前、
我々がJAZZに転向して最初の演奏は
酷いものでした(笑)
今では易々と演奏できる曲が、
なぜあんなにも難しかったのか?
技術も足りなければ慣れの問題もあったのでしょう。
いや、音楽のスタイルって慣れが肝心だったりします。
とくにハネ系のリズムを使う音楽は、
ノリ方から習得しないといけない。
それだけでも大変なのに、我々はロックやポップスで培ってきた
演奏スタイルを一旦捨てましたもの。
捨てたとゆうより、白紙に戻したわけです。
私のロックギターを知っている人がJAZZを演奏している私を聴くと、
全く違うねと皆が口を揃えて言います。
違って当然なんです。
1から習得した新しい演奏スタイルなんですから。
ロックとはもう別人です。
先日のアスペクタの演奏とThe Buddaの演奏を聴き比べても、
同一人物の演奏とは思えません。
簡単なことではなかったです。うん。
おそらくギター人生で一番練習したと思います。
この一年がね。
ただ、そう言うと努力とゆうイメージが湧くかもしれませんが、
本人は努力とゆうよりは楽しかったとゆう印象の方が強いです。
刷新されていく自分が楽しかった。
知らないことの多さにときめき、
解らなかったことがわかるようになる快感。
そりゃあ多少は理論的な勉強もしましたが、
理屈よりも最終的には自分の耳を信頼しました。
音への直観力など飛躍的に伸びましたね。
さて、このアルバム、
いくつかの試みがなされています。
ひとつはJAZZの中でも多岐にわたるスタイルを、
1曲ごとに変えてみせること。
それはコード進行や曲の構成だとか構造的な部分です。
スタンダード的なものもあれば、ハードバップ的なものもあり、
モード的なものもあって、ラテン的なものやフリー的なものもある。
あえて“的”とゆう表現をしますが、
それはつまりスタイルを借りたにすぎないとゆうことです。
スタイルが音楽の本質であるはずがないからです。
スタイルで何をしようが、
その先に自分達の音楽がなければ意味が無いから。
JAZZ的な、いや、ある特定の音的であっても、
誰々的ではない。
これが重要なことではないでしょうか。
さて、試みその2です。
アルバムを通して物語を作る。
やはり私は音の寄せ集めより、
アルバムとしての意味を感じる作品が好きです。
ま、ストーリー性です。
これはJAZZだからとゆうことではないですね。
アーティストが作品を作るのだから、
何かしらの世界観があって然るべきです。
つまるところ私達は演奏のあれこれを世に問うのではなく、
その世界観を提示することに主眼を置いているわけです。
好きな小説、マンガ、アニメ、映画などは
文体や俳優が好きだからが重要なポイントではないですよね?
その世界観が好きだからではないでしょうか。
文体なり絵なり、俳優などはスパイスくらいのものでしょう。
とはいえ、どちらが欠けても成立しませんけど。
さて、試みその3です。
ギターの演奏スタイル(アプローチ)を全曲変えてみせる。
これはもう、私の趣味ですね(笑)
楽しんでやった部分です。
今回使ったギターは全部で4本。
アイバニーズのフルアコで、弦はフラットワウンドの
正真正銘のJAZZ仕様。
クルーズマニアックの335で、弦はラウンドの
ロックにでもそのまま使える仕様。
そして、テイラーのアコースティックギター。
弦は通常のやつです。
で、最後にたまたま借りたテレキャス。
これも弦は普通のラウンド。
これに、アンプが3台。
ボグナーとフェンダーのプリンストン、
フェンダーのチャンプ。
全てギターを直結です。
プリンストンに至ってはオールド(ヴィンテージ)だから、
多少ノイズは乗ってきますが、まぁ音の良さには変えられませんから
そのまま収録しております。
The Buddaってギタートリオなわけですから、
ギタリストとして
「どう?君にできるかな?フフフ」
みたいな、この作品を聴いた他のギタリストに
言ってる部分はあります。
ギタリストってこういう勝ち負けとか好き(笑)
ただ、いつも話しているように、
それは素材(曲)が良くなければ出来ない話しなんです。
ただ単に腕のいいギタリストがトゥルトゥルと弾きまくってる作品なんて、
最悪です。
よくありますよね。こういうの。
だから、こういうギタリストの勝ち負け遊びを楽しむ上でも、
曲とゆう素材を作ることから勝負が始まってるわけです。
だって、上手いだけのギタリストなんて、
山ほど…(苦笑)
このギタリストとしての部分と、作家としての部分のバランスが
私は人様よりちょっとだけ良いように思っております。
自画自賛ですが。
さてさて、最後の試みその4。
「ゆらぎ感」を演出できるか?
現代の音楽のようにビチっとした演奏ではなく、
曲そのものが演奏によって心地良く揺れるとゆうことを
示すことができるか。
有機的な音と言い変えていいでしょう。
ザクザクと縦割りの音楽ではなく、
ゆらゆらと揺れる音楽。
つまり、グルーヴです。
これがね、
ほんっと難しい!(笑)
ここがプレイヤーの技量のまま出てしまいますから、
隠しようがない。
正直申し上げますと、
リーダーとして全然納得できてません。
が、
今は私どもの実力がこのレベルとゆうことですし、
そこは真摯に受け取って精進するしかありません。
長くなりましたが、
以上のようなことを念頭に置いて、
このアルバムを聴かれるとより楽しめるかと思います。
もう少しで貴方の手元に届きますよ。