私が学生時代の話です。世の中は洋楽ブームでした。ヒットチャートもほとんど洋楽。J-WAVEは洋楽しかかけていなかったと言っても過言ではありません。
この洋楽について当時の私は懐疑的でした。周囲の洋楽好きの人たちの多くは「歌詞なんかどうでもいい、曲がいいんだ。」と言っていました。この言葉の真意をよく考えると、
1)英語力がないから歌詞はわからない。
2)英語圏で生活していないから機微な表現は理解できない。
3)曲の良さはなんとかわかる。
というだけのことで、素直に「歌詞とその背景の文化は理解不能だが、曲はいいと思う。」と言えば良いのです。歌のある曲で歌詞がわからなくていいということはありません。その曲の歌詞を訳せるぐらいでなければ本当に好きだとか素敵だとか言うべきではないと思います。
現在はJ-PopがCDセールスの主です。J-WAVEでも邦楽がよくかかります。これは邦楽の楽曲レベルが向上したからなのかどうかわかりませんが、日本人の気持ちを伝えるのに日本語が最適であることは言うまでもありません。つまり、日本では、日本語の曲が売れるのが自然なのです。
音楽以外でも、「日本の××は国際的にレベルが低いからダメだ。」という評論家風情の人たちはどのぐらい国際レベルとやらを理解しているのか疑問です。私はいつも、「弱いから応援しないではなく、弱いからこそ応援しなければならない」と思っています。
若さがあるうちは勝ち馬に乗ることを考えるのではなく、自分で勝ち馬を育てることを考えて欲しいと思います。難しいけど何倍もの喜びがあるはずです。