家の玄関の前をはいていたら
犬を連れたおばあさんが、敷地内に入ってきて
休み始めた。
人の家の敷地内で…
えっと思ったがあまり目くじらを立てるようなもことでもないので
まぁ、いっか。 と流した
サッサっとひとしきりはき終えたのだが
まだいる。。
さすがに、長いだろ…
そろそろ、退去を促そうか…
と思っていた矢先
私は目を疑った。
なんと
老婆は、かっぱえびせんを バラ巻き始めたのだ。
人の敷地内に
え?!!
お前… と出かけた言葉をなんとか
押し殺した。
どうやら、犬におやつをあげていたらしい。。
人の敷地内で
さすがにアカンだろ、、、
ふつうだったら 怒鳴り散らすところだが
相手は老婆とかわいい芝犬である。
ぐぬぬ……
拳を握りしめながら、悶える怒りを押し殺した。
なんか、ションベンもしてるんですけど…
まぁ、いい。。
綺麗にして帰ったら 何事でもない…
私はただ目の前の事象に怒りを感じているのだ
台風と同じ、時が過ぎれば
およばざるがごとし。
何もなかったかのような青空がくる…
飛ぶ鳥あとを濁さず
濁さないどころか、きた時より綺麗にして帰ってくれるやも知れない。
そうだよ、人の良さそうなおばあさんだ
人の敷地内だとか、所有権が排他的権利だとか、使用収益処分ができるとか、
そんな細かいことを言わなくてもいいじゃないか。
お婆さんには、お婆さんのルールがあるんだ、きっと。
最後には掃き掃除をして、綺麗にして帰ってくれるさ…
と思っていたら、老婆はそのままスタコラサッサ
と かっぱえびせんを残して 行ってしまった。。
プツっ…
私はすぐさま 老婆に声を掛けた
かっぱえびせん! かっぱえびせん忘れてますからぁー!!!
すると老婆は、こっちを振り向いてこう答えた
「だって食べないのよ!!」
……
あぁぁ!??
食べないのよじゃねーよっ!!!
人の敷地にションベンとえびせんバラいたあげく
「だって、食べないのよ!」とはどういう了見だぁーおお?!!
私も
「いやいや、置いていかれたら困りますから!」
と返すと
老婆は 渋々戻り
再び えびせんを 芝犬に与え始めた。
「んもー…食べないと思うよー…」
なぜかうな垂れて、嫌々 餌を投げ与える老婆。
なんでこっちがお願いしている感じになってんだよ……
と思っていると
予想を裏切り
しば犬はえびせんを食べ始めた。
「あー食べた、食べたねー」
と嬉しそうに老婆は笑った。
そのわんこの エビセンを貪る様子の なんと かわいいこと。
私もつられて 笑顔になり
「あはは 食べた 食べた」と笑った。
しば犬も尾っぽを振って嬉しそうである。
老婆は笑顔で会釈をすると、颯爽とわんこを連れて帰って行った。
うん、よかったよかった……
よくねーわっ!!!
二度とくんじゃねーぞ、クソババア!!
最近、よく生ゴミが落ちていて
カラスの仕業か と思っていたが
まさかの人間の仕業とは……
ほんとに、人間を含めた生態系がおしかしくなっていると感じた大雪予報の前日であった。
おしまい