遠くの方から、小学生の集団がおじさ〜ん!
おじさ〜ん! といいながら
かけてきた。
え、俺か?
と思い 振り返ると
どうやら、最後尾の小学生がおじさんと呼ばれていて
他の小学生がそこから逃げているようだった
たぶん、なにか おじさんっぽいことをしてしまって
「こいつ、おじさんみたい!」と言われて
逃げ回って、それを追いかけて……
今の状況なのだろう。
やめてくれよ〜wwwと言いながら
集団を追いかける 小学生。
懐かしい……と思った。
そうなんだよな、小学生の頃なんか
ほんと 些細なことが ネタになって
囃し立てて お祭りになる。
毎日祭囃子である。
でも、それが定着してしまうと
そういう奴 になってしまう。
それが仇になり、あだ名となる。。。
街に出る 野外授業のときに
お腹が痛くなって野原で 野糞をしてしまって あだ名が 野ぐそ になったやつ。
イジられた挙句に怒り、ノコギリを振り翳して
ジェイソンと呼ばれたやつ
体調が悪くて、なんとかがんばって学校きたのに 教室のドアのサッシに 嘔吐して
ゲボ と呼ばれたやつ……
みんなどうしてんだ?
元気にがんばってるか?
少しの多調不良で、少しのノコギリで
その後のポジションが決まってしまう
そんなの、やりきれないだろ!
俺もイジったことがある!イジられたこともある!
俺はイジられたら 抵抗する奴だったから
あだ名にまでは ならなかった
でも、何も言えない子は どうだ?
その閉塞的な学級の中で、そのミスに縛り付けられて リンチみたいに痛ぶり続けられる
そこで 育まれた あだ名は学級から学校へ、
そして新天地の中学、高校…脈々と受け継がれていく
あの日、あの時の たった あれだけのことで。。。
量刑が重すぎるだろ?
執行猶予はつかないのか?
保釈金はいくらでも 払うぜ?
親がなかったら、出世払いでどうだ?
どうかしてるぜ、School Days……
少しのミスが命取りになる 学校
こんなスリラーな場所、ほかにないぜ
そんなことを 思い出した
越冬間近の 昼下がりであった。