世間では「水瓶座の時代になった」と言われています。
巷で「風の時代」という言葉をよく聞きますが、このことですかね…?
…はて



全く意味が分からないので調べてみました









「風の時代」とは、占星術的な概念で、2020年12月に木星と土星が水瓶座で会合(グレートコンジャンクション)したことをきっかけに始まった新しい時代を指します。
グレートコンジャンクションとは、木星と土星が約20年に一度、天球上で見かけ上ほぼ同じ位置に重なる現象を指します。
この現象は占星術的に重要視され、木星が象徴する「拡大・発展」と土星が象徴する「制限・具現」という相反するエネルギーが交わることで、新たな社会の潮流や価値観の変化をもたらすとされています。
特に過去200年間、地のエレメント(牡牛座♉︎、乙女座♍︎、山羊座♑︎)でグレートコンジャンクションが発生していたものが、2020年12月22日に「水瓶座♒︎」で発生し、今後約200年間は風のエレメント(双子座♊︎、天秤座♎︎、水瓶座♒︎)でグレートコンジャンクションが発生することから「風の時代」の始まりを象徴するとされました。
そんなわけで「水瓶座の時代」というのは、2020年のグレートコンジャンクションの場所を指している!
…と思ったのですが、違ってました…









よく調べてみると「水瓶座の時代」の「水瓶座」とは、春分点の場所だそうです。
春分点(春分の日に太陽が黄道上の0°の位置にある点)って、牡羊座の0°(=魚座の30°)では…
と思っていたので、この時点で何のことか意味が分からん状態…



さらに調べてみると、なんと春分点って26,000年周期で黄道十二星座を一周するそうで、元々牡羊座♈︎の0°だった場所が、今は魚座と水瓶座の間辺り(=魚座の0°辺り)まで移動しているんだそうです









春分点を牡羊座♈︎の0°とする占星術は、西洋占星術の伝統の中で確立されました。
この考え方が確立されたのは、紀元前2世紀頃のギリシャ・ローマ時代、天文学と占星術が発展した時期です(一説には紀元前160年)。
ところが地球の自転軸はわずかに振れており、この振れによって、春分点は約72年ごとに約1度ずつ西にずれていきます。
これを歳差運動による春分点の移動と呼ぶそうで、春分点は約26,000年で黄道十二星座を1周することになります。
つまり紀元前2世紀に牡羊座♈︎の0°にあった春分点は、約2,150年の年月をかけて魚座♓︎を通り抜け、魚座♓︎の0°(水瓶座♒︎の30°)辺りにまで来ているということになります。
っていうか、1989年にすでに水瓶座の時代に入ってるとか…。








ここで私の頭の中が混乱しました。
占星術では春分点を牡羊座♈︎の0°とするとされていますが、現在の春分点が魚座♓︎の0°ということは、魚座♓︎は牡羊座♈︎になってしまったのか











そもそも牡羊座♈︎とか魚座♓︎とかいう呼び名は、constellation(星座)という目で見える星を目で見えない線でつないで図形化した天文学で用いる言葉。
一方、天球を30°ずつ分割した占星術で用いる”サイン”は白羊宮♈︎とか双魚宮♓︎と呼びます。
つまり、天文学的に春分点が魚座♓︎の0°付近にあったとしても、占星術的には春分点を白羊宮♈︎の0°にすると定義しているので変わらないんだそうです。








占星術と天文学を分けて考えて、現在一般化されている「春分点を起点に十二宮を定める方法」で定めた十二宮のことを黄道十二宮(Tropical Zodiac)と呼び、
占星術と天文学を同一視し、黄道帯十二星座の位置を基準に定めた十二宮のことを恒星十二宮(Sidereal Zodiac)と呼ぶらしく、
一応、それぞれ考え方があるらしいです。
私的にはややこしいので今まで通りがいいなと思うのと、歳差運動によって春分点は変わったとしてもサインは当初設定した方角と変わらないはずなので、黄道十二宮(Tropical Zodiac)でOKだと思います。








ブログのタイトルに「水瓶座の時代である現在、魚座♓︎は牡羊座♈︎」なのか?という問いを書きましたが、
いろいろと調べた結果、「春分点が魚座♓︎の0°付近にあるとされる現在、占星術における白羊宮♈︎は、天文学における魚座♓︎の領域にある」ということで、決着がつきました。
調べるのに疲れました


