今年も田んぼをお借りして、お米づくりやります

ということで、今日は田んぼの「荒起こし」

荒起こしって何?
荒起こしは、田植え前に田んぼの土を深く耕す作業です。
目的は、土壌に空気を入れて微生物の活動を活発にし、地力を高めることや、雑草や害虫の発生を抑えることにあり、また、土を砕いて水持ちを改善し、苗の根張りを良くする効果もあります。
なお荒起こしと代かきの間に、春起こし(代かきの前の浅耕)を行うことで、田んぼの土がより柔らかくなり、苗の活着が良くなるそうです。
荒起こし(粗起こし、耕起)をする目的
1. 乾土効果を得る:冬の間に固まった土を起こして乾かすことで、土の中のチッソ成分が稲に吸われやすいものになり、初期の生育が良くなる。
(空気を入れて微生物の活動を促す…っぽいです)
2. 田んぼの表面の藁や刈り株を鋤き込む。
3. 水持ちの改善:土を砕くことで、水が均一に浸透しやすくなり、水や肥料を蓄える力を強くする。
4.雑草・病害虫の抑制:土の中の雑草の種や害虫を寒気や太陽光にさらす、もしくは雑草の種を深く埋め込んで発生を抑える。
荒起こしをする時期
田んぼの荒起こしは、地域の気候や栽培する品種によって時期が異なるそうですが、一般的には2月から3月頃に行うのが良いとされています。
温暖な地域(西日本など):1月下旬~3月上旬
寒冷地(東北・北海道など):3月~4月
冬土用(立春の直前の約18日間)は土作業をしない方が良いとされているので、実質的に2/4~3月上旬の約1ヶ月が良さそうです。
荒起こしの作業のポイント
1.晴れた日を選ぶ:土が乾きすぎず湿りすぎずの状態がベスト。荒起こしの前3日~1週間くらいは晴れていた方が良さそう。
2.耕す深さ:諸説ありますが、10cmくらいが良いみたいです。
15~20cm程度の説:深く起こすことで根張りの良い土壌になる。
10~15cm程度の説:深すぎると土の乾燥が遅れ、また代かきのときに車輪をとられる。さらに土を練りすぎて苗の根付きが悪くなる。
3.できれば有機物を混ぜる:堆肥や稲わらをすき込むと、土壌改良に役立つ。
4.田んぼの耕盤を平らにする:耕盤が凸凹だと田植えの欠株や生育のばらつきが生じる。
本当は1月初旬から中旬にやろうと思ってたんですが、天候が悪かったり、冬土用(立春の直前の約18日間)に入ったりして土作業が出来なかったので、結果的に今日が今年の一番最初に作業が出来るタイミングになりました

トラクターのセッティング
トラクターってそんなに使わないので、セッティングの位置を忘れてしまいました

ということで、オーナーさんに教えてもらいました(何度もスミマセン
)

オーナーさんのトラクター

運転シートに乗ったところ

・左の黄色いレバーが前後進の切替えレバー。
・右の黒いレバーがアタッチメント(作業機)の上げ下げ。
足元には、アクセル、ブレーキ(左車輪と右車輪の2つ)、クラッチがあります。
MT車運転が出来れば問題なし。
後ろのアタッチメント(作業機)

・このアタッチメントは、1が深起こし、7が代かきのポジションで、今回は深さ=3。
シートに乗って右側のポジション

・深さダイヤルは3。
・作業機レバーは一番下(一番上になっているとアタッチメントを下げても耕運しない)
シートに乗って左側のポジション

・副変速=1(移動速度)
・PTO=1(Power Take-Off。動力取出し装置)
・黄色いギアレバー=1(これ、なんやろ?)
エンジンをかけるときは、クラッチを踏むだけでなく、ハンドル左側にある前後進切替えレバー、副変速、PTO、ギアがすべてニュートラルになっていないとかかりません。
クラッチさえ踏んどけばエンジンはかかるだろうと思ってたので、理解するまで時間かかりました

耕運の状況

ちょっとだけ耕運して、深さを確認するとざっくり10cm。
いいかんじです。
荒起こしのBefore / After
Before

After

Before
Before
作業時間と今後の予定
10:50から始めて、昼休憩を1時間くらい取って、牛肥をスコップで運んでは撒く作業をして、14:50に終了。
4時間かかりましたが、休憩と肥料作業をのけると、ざっくり2時間の作業。
(田んぼ広さは全部で5畝)
休憩時間が意外と時間を取ったりするので、来年は朝の9時台に田んぼに到着するようにして、午前中で終わるようにしようかあな

さて、次の作業は一応代かきですが、雑草対策に春起こしもやろうかなあ?(去年は春起こしをやってないな…)