ゴールデンカムイ全31巻完読しました
いやーーーー、マジカッコいい
シビれまくりで、3連休使っちゃいました
こんな造詣が深い内容で、ボケと画力とストーリーの面白さ
野田サトルさんって何者って思っちゃう、マジで
凄すぎて感想が一言で言えないのが辛い
完読直後なので、印象に強く残っているのはやっぱり最後の舞台の函館です。
ゴールデンカムイは北海道全土を舞台に物語が進んでいきますが、最後の戦闘舞台として函館を選んだことに登場人物の土方歳三へのリスペクトをすごく感じますね
また個人的には去年1月に函館本線に乗って観光で行っていたので、汽車のシーンを含めてすごく臨場感を持って読めました
2023年1月、函館タワーから
ゴールデンカムイではこの五稜郭を舞台に迫力あるシーンが目白押しでしたが、読みながらすごくキレイな場所だったのを思い出しました
北海道いいな、また行きたいな、ホタテの刺身が美味しかったな
ところで物語が完結する31巻の最後にアイヌの女の子 アシリパさんが、アイヌと和人の関係を踏まえて、こんなことを想っているシーンが印象に残りました。
「自分たちの文化がどれだけ大切で儚いものかみんなに教えないと(中略)
この長い旅と沢山の出会いが無ければ考えもしなかった(中略)
それぞれの違う部分を受け入れて、共に生きていける道を探そうって話し合いたい」
和人(日本人)が自分たちの文化や考え方をアイヌに強いてきた歴史を踏まえた想いだと認識しましたが、これって最近よく聞く「ダイバーシティ&インクルーシブ(D&I)」のことで、和人とアイヌのことだけじゃなくて現在進行形のあらゆることに関することですよね。
D&Iは日本語にすると「多様性の包括」という意味だそうです。
島国でステレオタイプ(画一的)な思考を大量に埋め込まれた私のような日本人からするとちょっと理解しづらい感覚で、しかもすごくセンシティブなこともあったりしてなかなか触れづらいというか。
だけど「それぞれの違う部分を受け入れて、共に生きていける道を探す」って目を背けちゃいけない課題ですよね。
アシリパさんのセリフは、そんなことを考えさせられる強いメッセージを感じました。
私、自分が考えているよりももっと長い旅と、もっと沢山の出会いが必要なのでしょうね