そろそろ帰らなくちゃなぁ・・・
なんて思いつつ、日ごろの慌しさに流されて、なかなか時間を作れなかったある日、
母からメールが。
どうやら兄が帰ってきて、家族会議が行われるとのこと。
ずっとずっと頑張ってきて、晴れてひとり立ちすることになりました、っておめでたい報告だから
そこは私も行かないと。
木曜の夜、職場から急行乗って直行。
行きの電車で林真理子の『白蓮れんれん』を読み、結構あっという間に到着。
こんなことならもっとマメに帰ればいいのにね。
一家四人で揃うのは今年のお正月ぶり。
揃うとうれしいくせに、その反面ふと悲しくなるのか、父は必ず「四人で揃うのもあと何回かな・・・」
なんて悲観的なことをつぶやく。。。
「ちょくちょくあってるし、来月だっておにいちゃんのところへ旅行へ行くんでしょう」
まだまだ元気なんだからって、私は笑い飛ばすようにしてるけど、
兄にしてみると、私の視点とはちょこっと異なるらしく
「ちょこちょこ会っていれば気づかないことも、たまに会うとびっくりするよ」
って言ってた。
「あれ、二人ってこんなにちいさかったっけ?」とか。
既にしんみりしてきたところで追い討ちをかけるように、
「おまえは何も心配しなくていいから、自由にやれよ。いざってときは俺が親の面倒を看るんだから」
なんて言ってくれる。
母によると昨日も兄の「泣かせプロ」が発揮されたらしい。
一日先に帰ってきていた兄と母と父との3人で食事中、その日の晩に父と母がちょっと言い合いになって
父が、母が泣くのが嫌だ、というようなことを言ったらしい。
男の言い分としては、「泣かれてしまうともう何も言えない」ってことなのかもしれない。
そこで兄が父に向かって、
「人前で泣くっていうのは、その人に気を許しているから泣けるんだろう。父ちゃんの前で泣けなかったら、母ちゃんはどこで泣くんだよ。それは受け止めてやってくれよ」
と言うと、父は黙って席を立ち、戻ってくると涙の痕があったとか。
・・・・・まったく('-`)
兄は昔からそうなのだ。人間としての器がとってもとっても大きくて、やさしくて、温かくて、人の心を一瞬でむぎゅぎゅ~~っと掴んでしまうのだ。
その反面、とても弱く脆い部分があって、それがいつも危なっかしくて、ハラハラさせられる。
だから私は一家でひとり、そんなあつ~くなってる三人を客観的に見る立場。
母は特にジェットコースターのような人だから、兄の発言や優しさに舞い上がっては、何かがおこって激しく落ち込んだりしているので、喜んでいるときでも「まぁまぁ・・・」と、なだめずにいられない。
けれども母を知っている人には、「顔から話し方から性格まで、生き写し」といわれるくらい、実のところ私もジェットコースターなんだけど。だからこそ、母をみていると逆に押さえがきくのかな。
そして今回帰ったもうひとつの理由。
彼と一緒に暮らすって報告すること。
諸事情あり、そろそろきちんと言っておかないと・・・というところまできてしまった。
報告するにあたり、ただ「一緒に暮らす」では不安に思わせてしまうかもしれない・・・
けれど、確実なことなんてなにもないし、どう伝えたらいいのかな。
と、結局わからなくて、逃げてた部分もあって、のびのびになっていた。
そしてお誕生日の日に、彼が言葉にしてくれた。
無理してくれてないかな、焦らせていたらいやだな、なんて気持ちは、彼の真剣な言葉と表情が、
吹き飛ばしてくれた。
昨日、彼が実家に来て、両親に挨拶をしてくれて、一緒に東京へ帰ってきた。
不思議なことに、彼といたら、一日やまなかった頭痛がすーっとやわらいで、家についたら治ってしまった。
ひとつ、とても大きな重荷がとれたような、すっきりとした気持ち。