New宝石箱の片隅の呟きvol.0010

 

 

『今更ながらに温故知新』

 

 

 

温故知新とは、

古きを温めて(学んで)新しきを知る、という意味ですね。

アンティークジュエリーをビジネスにしている方は、

ジュエリーの歴史の知識はmustです。

でも現代のジュエリーに携わっている方にとっては

ジュエリーの歴史は知らなくたって、何の不都合もない。

それどころか下手に知っていると却って邪魔になる時もあるでしょう。

2000年にジュエリーコーディネーター制度を立ち上げた時に

ある方から頼まれて裏方の仕事をしました。

裏方というのは、この業界でどれだけこの制度が上手く浸透していくか、

小売業はどのような受け止め方をしているか、etc・・・・

独立して少しでも手を広げたい自分にとって、

ジュエリー業界の裏の裏まで知る良い機会となりました。

それは兎も角、

ジュエリーの歴史を知ることは、

日本にジュエリーが輸入されて、たかだか160年という浅い歴史しか知らない

私たちにとっては不可欠な要素であるにもかかわらず、

業界の怠慢でしょうか、少しも浸透していかないという現実は、

ジュエリービジネスが世界から遅れをとっている原因でもあります。

それは世界と日本のトレードショーを比較すれば

容易に合点がいくでしょう。

ジュエリーはビジネスとヒストリーの2つの面があり、

例えビジネスではなく趣味の世界でジュエリーに携わるにしても

歴史を知るのと知らないのとでは大きな差が生まれます。

ジュエリーは、古きを温めて(学んで)こそ、だと言えるのです。

19世紀の後半から20世紀にかけて活躍した、

アンリ・ヴェヴェールという金細工師がいましたが、

彼は19世紀のジュエリーについての研究者でもありました。

この本「French Jewelry of the Nineteenth Century」は彼が著した本ですが、

これに目を通すと現代に繋がるジュエリーのことが良く解ります。

混沌とした時代だからこそ

宝石の鑑別資格と同様に、歴史を識ることの重要さを

改めて認識しながら、古きを温めています。

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