ESSAY『半生の記』第3回
――独りよがりの記憶の断片――
『道楽だから楽しいし面白いのだ』
私はアンティークジュエリーについて
どこかで専門的に学んだわけではありません。
もともと歴史については大学で西洋美術史を学び
社会人になっても古代から近代までの歴史になんとなく触れてきました。
そしてMIKIMOTO時代に
アンティークジュエリーの販売会に携わったことで、
潜在的に持っていた西洋美術史と歴史に火がついたのです。
これらが切っ掛けで
アンティークジュエリーを独学で勉強するようになったという次第。
1985〜1990年のことでした。
そして1992年バブル崩壊した年に、私はMIKIMOTOを卒業したのです。
結果としてジュエリーの歴史のベースになったのは
徳間書店から「MIKIMOTO」を出版した時に
装幀と本文のエディトリアルデザインを担当し、画像の全てに関わった事。
御木本真珠発明100年共同社史の裏方を担当した事。
2000年にJJAのコーディネーター設立の裏方をやった事。
こういった仕事は採算度外視でやっても、大きなメリットがあるものです。
そして、本格的に歴史についてのゼミをやるようになったのは
今から13年前くらいになるでしょうか。
勿論専門の広告デザインの仕事も
それなりに実績を作る事ができたと自負しています。
そんなことをしていたら自然に
ジュエリー業界の裏の裏までを知る事になったわけなのですが、
これは私にとって大きな財産になりました。
生意気な事を言わせて貰えば、
ジュエリー業界・市場の大きな流れを
ある程度把握する事ができるようになりました。
だからと言ってこういう事は
偉そうに知ったかぶりをすべきことではないでしょう。
ただ沈黙をして、眺めていれば良いのです。
その結果、ジュエリーの歴史研究は道楽の範囲でやっているから
楽しいし、面白いのだという事がようやく分かってきたのも最近のことです。
ブログを書いてSNSに投稿するのも
私の考えを理解して貰える人だけに伝わればそれで十分なのです。
必要とする人に伝わればいいのですから。
