知っているようで知らない

ジュエリー・真珠・宝石の事、

一緒に考えませんか[no.36]

 

 

『アール・ヌーヴォーとベルエポック』

 

 

 

 

この4点のジュエリーはいずれも

アール・ヌーヴォーの時代で1870〜1910年頃に作られた

蝶をモチーフとしたジュエリーたちです。

作家名は敢えて出しませんが、

恐らくどこかでご覧になっていると思います。

そして、専門家の解説書などでは、

作られ流行した時代背景として

アール・ヌーヴォー或いはベルエポックのジュエリー

という表記になっている事が多いと思います。

私たちビギナーにとっては、

ちょっと紛らわしい点かも知れませんが、

どうしてこのような事が起こるのでしょう。

アール・ヌーヴォーとベルエポックは、

実は同じ時代の事なのです。

そしてアール・ヌーヴォーは美術様式であり、ジュエリー様式です。

アール・ヌーヴォーは兎も角ベルエポックは

17〜18世紀の宮廷生活に憧れ、それを実践したノスタルジーの事なのです。

ジュエリーの写真集などをご覧になるときは、

画像のキャプションや巻末の索引に注意されると、

この二つの違いが、少しは理解できるかも知れません。

それよりは、AZClub(エージークラブ)主催の

「ジュエリーの歴史研究定例ゼミ」にご参加頂けると、

立ち所にこういった疑問が解消される、という事になります。

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