New JAMの本棚-096

 

『諸富祥彦著・孤独レアルためのレッスン』を再読

 

 

 

人間は生まれる時も死ぬ時も一人である。

しかし生きている以上様々な人たちと接触している。

自分一人では生きられないけれど

だからと言って他人に何かを頼るという事もできない。

「孤独」という言葉からは、いくつかの解釈が成り立つけれど

寂しいとか悲しいという意味とは違うだろう。

社会という組織の中で自分の立ち位置を確認することは

生きていく上で重要だけれど、

自分にとってはそれ以上でもそれ以下でもない。

この本は単なるハウツウ本を超えて孤独の本質を捉え、

生きていくために何をなすべきか、という問いに答えてくれる。

まぁ究極的には自分を見失わず、

自分のスタイルを確立するための努力、

という事に尽きるだろう。