ますぶちStyle/宝石箱の片隅

“ジュエリーの事は風に訊け” vol.74

 

 

『ダイヤモンドとゴールドから当分目を離すな』

 

 

 

 

 

ロシアとウクライナの戦争が長期化していますが、

長引けば長引くほど、大国ロシアが有利になってくるでしょう。

ウクライナは軍事力をEUやアメリカに頼るしかなく

これは当然限界があります。

前回のジュエリーの歴史定例ゼミでは

「ファベルジェとラリック」を取り上げましたが

ファベルジェについて調べていると、

当然ながらロシアの栄華の頂点であった、

エカテリーナ2世のロマノフ王朝を取り上げることになります。

また、ロマノフ王朝に限らず、国を統治するときには、

いつの時代にあっても、

金とダイヤモンドは重要な要素の一つになります。

戦争につきものは有事の金とダイヤモンドなのでしょう。

金の保有国ランキングの1位はダントツアメリカですがロシアは6位。

そしてとうとう金がグラム1万円を超えました。

ロシアとウクライナ以外にも紛争は多くの地域で起こっています。

従ってまだまだ金の価格は上がっていきますね。

一方ダイヤモンドは現在ロシアが生産量ではトップに立っています。

ダイヤモンドは採掘時点の量は価格に反映しにくいので、

なかなか実態が把握できません。

EUはロシア産のダイヤの輸入を禁止したと発表しましたが、

これはあくまでの正規ルートでの話。

原石がインドなどに持ち込まれ、

研磨済みのダイヤがインドから世界に流れると(実際流れている)

ダイヤモンドの流通は極めて不透明になってきます。