New JAMの本棚-085

 

 

 

 

『棚橋正博著・江戸の道楽』を読む

 

 

趣味の世界も言い換えれば道楽の類でしょう。

従ってあまり高尚になってはいけないし

自分が独り、密かに楽しめれば良いと思うのです。

時には趣味が高じて、一流の仲間入りをしたり

書いた本が大して才能もないのに、

ベストセラーになったりする時がありますが、

却って身を滅ぼすことになりかねません。

道楽はなにも江戸時代の特権ではなく

現在も趣味や道楽を十分に理解して

人生を上手に生きている人がいらっしゃる。

この本は江戸時代に人々が入り込んだ「楽しみの道」を

私と同年代の方が書いたもので大変失礼ながら

些か“ガクジュツ的”になっているのが難点だろうか。

しかしながら、江戸時代も現代も

庶民が考える道楽の発想は、さして変わらない、

と思うのだがいかがだろうか!!!。