AZCジュエリーの歴史研究note011

 

『ジュエリーの歴史に対する認識の欠如』

 

 

 

何故ジュエリーの歴史を学ぶ必要があるのでしょうか。

恐らくジュエリーの歴史を知らなくても困ることは何もないでしょう。

歴史を知らなくてもジュエリーは作れます。

歴史を知らなくてもビジネスに支障はないと思います。

でも本当にそうでしょううか。

ジュエリーは何千年の昔からあります。

いやもっと以前の新石器時代から存在しています。

そして私たちはその遺産でジュエリーに携わっているし、今日がある、

と言っても過言ではないでしょう。

もう40年も前になりますが、

ミキモトが初めてアンティークジュエリーの販売会を計画した時に

社内の営業部門から大反対をされました。

その理由の一つが

「何故ミキモトが他のブランド品を売らなければならないのか」

でした。

しかしいざ実施してみると

有力な顧客からは“さすがミキモトさんいいものを集めましたね”

と言われたのでした。

私がこの時感じたのは、ミキモトが偉いのではなく顧客が素晴らしいのだ

という事でした。

こんな素晴らしい顧客に引き換え、営業の慢心は何たる事でしょうか。

尤もこの発言は一部の営業員で全体の事ではありません。

しかしながら、多くのジュエリー従事者の中には

これと似た考えを持っている方がいらっしゃるのです。

あれから40年が経ちましたが

依然として日本のジュエリー業界は進歩していない、

といったら業界の偉い人たちからお叱りを受けるでしょうね。