AZClubジュエリーの歴史研究

 

定例ゼミ『モダニズムの思想とジュエリー[1]』(18)

 

 

Face to Faceによるゼミ=2023年515日(月)17:00〜19:30

定員5名(残席後僅か)。参加料4000円。ルノアール新大久保展会議室。

ZoomによるOnlineゼミ=2023年529日(月)19:00〜21:00

定員7名。参加料2500円

*今回のゼミは「ジュエリーにおけるモダニズムとは」がテーマです。恐らくこのようなテーマはジュエリー業界として初めての試みになると思います。

*AZClubジュエリーの歴史研究ゼミはJewellerystory_0512@yahoo.jo.jp までお申込み下さい。またジュエリーについてご意見、ご質問を承っております。お気軽にお寄せください。

 

 

『アール・ヌーヴォーが

私たちの身近になったのは1960年代』

 

1900年のパリ万博以降、

アール・ヌーヴォーは急速に冷え込んでいきます。

何故でしょうか。

実はその兆しは1889年の第4回パリ万博にありました。

この博覧会はフランス革命100周年を記念して開催されたのですが、

エッフェル塔と機械館はまさに鉄の象徴でした。

アール・ヌーヴォーが芸術家たちの感性によって表現されたのに対して

鉄のモニュメントは数値の設計によって作られたのです。

ナポレオン3世によってパリのインフラが整備され

イギリスで発祥した産業革命は100年遅れでフランスにもたらされました。

こうした時代背景の元、パリは一方で最先端の流行を享受しながら

一方でルイ王朝のベルサイユ宮殿の社交界に憧れたのです。

アール・ヌーヴォーの装飾芸術は

資本家や新富裕層の生活空間で独特の発展を遂げていきます。

そして時代が下がって1960年代に

アール・ヌーヴォーのリバイバルブームが起こります。

これによって私たちは

フランス人のベルエポックというノスタルジーを知ることになるのです。

戦後私たちの暮らしが少しずつ豊かになっていく

ちょうどその時代とアール・ヌーヴォーの華やかさが見直され

アール・ヌーヴォは時代の寵児になりました。

この画像はロココの流れを組むアール・ヌーヴォーのビューローですが

1960年以降、アール・ヌーヴォーのリバイバルが流行する中で

ちょっとした家庭の書斎では、見ることのできる風景でした。