増渕邦治全仕事
ART DIRECTION vol-01・雑誌広告

『私にとってのミステリイ』


◎ 
小学生の頃からミステリイのファンでした。
尤もその頃は小学生向けのダイジェスト版でしたから、本当に読んで理解したかは疑問です。
でも親に叱られながら寝床の電気スタンドで読み耽ったものでした。
近視にならなかったのが不思議なくらい。
勿論大人になってからもミステリイは国内外のものを読んで興奮したものです。
ミキモトでの雑誌広告でもこのエッセンスはよく利用していました。
 

 

この画像は雑誌家庭画報に掲載した見開き広告ですが、私のお気に入りの一つです。
このアイデアもミステリイがベースになっています。
ハイソな女性が車の後部座席に座り、何やら物思いに耽っているようです。
それとも相手の誰かと会話をしているのでしょうか。
いずれにしてもちょっと気になる意味深なシーンではあります。
カメラマンは確か金戸聡明で資生堂の仕事をしていたと記憶しています。
彼とは5年くらい仕事で付き合いました。
広告のアイデアはカメラマンやコピーライターとの共同作業になり、結構議論もしました。
今となっては良い思い出です。