宝石箱の片隅「深夜のモノローグ」・no.0009
『何の為にジュエリーの歴史を学ぶのだろう(1)』
◎
今更ながらという気がしますが、
『ジュエリー従事者にとって歴史を学ぶ事はとても大切である。それはGIAやFGAの宝石鑑別資格を取るくらい、いやそれ以上』
などと機会のあるたびに言い続けてきました。
この事は今でも同じで、これからも変わらず言い続けていきます。
私が初めてアンティークジュエリーなるものに出会ったのは、
1982年ですからかれこれ40年になります。
この頃は骨董屋さんが店の片隅のショーケースにほんの少し陳列しているくらいでした。
この時ミキモトホールで
ヴィクトリアンジュエリーの穐葉さんのコレクションを展示しており、
それを見たのが最初でした。
その2年後にミキモトで本格的にアンティークのジュエリーを販売したのです。
その時ある顧客が
「さすがミキモトさん良いものを集めましたね」
と言って下さいました。
社内では「ミキモトとあろうものが、何で海外ブランドの古いものを販売するのだ」
と批判さえあったのです。
私は、ミキモトの顧客はレベルが高いなぁ、と感じていました。
良いものは何百年もの時を超えても良いのです。
レベルが低いのは肝心の販売員なのです(勿論全員ではありませんが)。
それから積極的にアンティークを扱う人たちとコミュニケーションを図り、
いくつかのことを吸収していきました。
そして、1992年に独立し2008年頃に、
アンティークジュエリーを研究するグループを立ち上げたのです。
