宝石箱の片隅「深夜のモノローグ」・no.0009

 

 

『何の為にジュエリーの歴史を学ぶのだろう(1)』

今更ながらという気がしますが、

『ジュエリー従事者にとって歴史を学ぶ事はとても大切である。それはGIAやFGAの宝石鑑別資格を取るくらい、いやそれ以上』

などと機会のあるたびに言い続けてきました。

この事は今でも同じで、これからも変わらず言い続けていきます。

私が初めてアンティークジュエリーなるものに出会ったのは、

1982年ですからかれこれ40年になります。

この頃は骨董屋さんが店の片隅のショーケースにほんの少し陳列しているくらいでした。

この時ミキモトホールで

ヴィクトリアンジュエリーの穐葉さんのコレクションを展示しており、

それを見たのが最初でした。

その2年後にミキモトで本格的にアンティークのジュエリーを販売したのです。

その時ある顧客が

「さすがミキモトさん良いものを集めましたね」

と言って下さいました。

社内では「ミキモトとあろうものが、何で海外ブランドの古いものを販売するのだ」

と批判さえあったのです。

私は、ミキモトの顧客はレベルが高いなぁ、と感じていました。

良いものは何百年もの時を超えても良いのです。

レベルが低いのは肝心の販売員なのです(勿論全員ではありませんが)。

それから積極的にアンティークを扱う人たちとコミュニケーションを図り、

いくつかのことを吸収していきました。

そして、1992年に独立し2008年頃に、

アンティークジュエリーを研究するグループを立ち上げたのです。