New JAMの本棚-040

『成長から成熟へ』

 

 

天野祐吉についてはブログで何度も書いています。

そしてこの本は幾度となく読み返しています。

時々無性によみたくなるのです。

私はこれでも一応宣伝広告の分野に身を置いてきた人間ですから、早い時分から彼の存在を知っていました。

新聞のコラム欄で時評を書いているのを読んで、どうしたらこのような視点を持つことができるのか、といつも感心したものです。

この本は2013年11月20日に出版されています。

そして天野は同じ年の10月20日に亡くなっています。

つまりこの本は無くなった1ヵ月後に出ているのです。

 

日本の広告界で彼ほど適切な鋭い指摘、批評をした人を私は知りません。

ときには怒り、ときにはユーモアを交え、本当に惜しい人を亡くしたものだと思います。

私もクリエイティブの端っこを齧った者として、彼の書いたものはたくさん読みました。そして密かに尊敬していました。

その中でも確か朝日新聞の日曜版にコラムを連載していたと記憶していますが、毎週欠かさず読んでいたものです。

 

もうブログにアップするのは何度目でしょうか。

彼の発している言葉はいつも胸の奥深く閉まっています。

そして時々思い出しては本を読み、ブログに書いたりしています。

天野の指摘は今でも揺るぎなく、シャープに的を得ています。