真珠・ジュエリー初級講座vol-20

 

『一緒に考えてみませんか』

 

 

この画像は、ロンドンにある有名なV&A美術館が出しているClare Phillips著『JEWELS AND JEWELLERY』の日本語訳です。

タイトルにもあるようにルネサンス期のペンダントと表記されています。

そしてこのジュエリーの製造年代は1600年。

さらに文章を読む限りこれはマニエリスム時代のことを書いているような気がします。

専門の研究家がルネサンスとマニエリスムを混同することがあるのでしょうか。

勿論盛期ルネサンスからマニエリスムに移行するとき、絵画ではかなり明確に線引きができるようですが、ジュエリーに至っては絵画と違って非常に曖昧です。

恐らくこの著者はルネサンスを後期ルネサンス(マニエリスム)までも大きく包括しているのではないかと推理します。

歴史家や研究者はどのような視点・切り口で物事を捉えるかで、その人の歴史に対する歴史認識が変わってきます。

したがって私たちは、資料や本を見るときに何度か繰り返えすということを忘れてはいけないし、できるだけ自分の見識を持てるように訓練しなければならないのでしょう。

このような意味において歴史はかなりややこしい局面があるのです。

しかし私たちは歴史という森にほんの少しだけ足を踏み入れたのですから、あまり細部を気にすることはないかも知れませんが、このジュエリー果たしてルネサンス?それともマニエリスム?