Pearl essay-02

『感じたこと思ったこと=V&A美術館PEARL展図録から

 

 

ジョルジュ・フーケ作。1900−01制作。

ゴールド、エナメル、トルコ石、アワビパール。

ドイツ・フォルツファイムにあるジュエリー美術館所蔵。

このジュエリーは、ラリックと並ぶアール・ヌーヴォー・ジュエリーの鬼才、

ジョルジュ・フーケの作品です。

センターの魚の胴体にもちいられているのがアワビ真珠。

ジュエリーの大きさが不明ですが、このアワビ真珠は圧巻です。

こう言ったジュエリーを見ると、

素材が先かデザインが先かよく思うのですが、

これは素材が先にあったのでしょう。

それにしてもこのアワビは

恐らく「クジャクアワビ」ではないでしょうか。

ヒレの部分はプリカジュールエナメルが施されています。

左右のブルーの石はトルコ石。

真ん中に天然真珠が4個垂れ下がっています。

こちらの真珠は恐らくミシシッピーの淡水真珠でしょう。

なんとも大胆と云うか奇抜と云うか、

ラリックとは一際違った

味わいのあるジュエリーを作る作家です。

父親のアルフォンスは考古学様式のジュエリーを得意とした作家ですが、

息子のジョルジュはアール・ヌーヴォーに傾倒しました。

フォルツハイム美術館にはもう1点

風景が見えるブローチの傑作が収蔵されています。

アール・ヌーヴォーの3大ジュエリー作家としては、

もう一人アンリ・ヴェヴェールがいます。

 

(V&A PEARL 展図録より、フォルツハイム宝飾美術館蔵)