ますぶちStyle/宝石箱の片隅
“ジュエリーの事は風に訊け” vol.47
『世界から取り残されてしまった日本の宝飾品』
◎
久しぶりに新宿に出たので、
伊勢丹1階のアクセサリーコーナーと
4階のブランドコーナーへ。
都内の百貨店の中では伊勢丹の集客力は秀でていますが、
ひと頃のパワーは無くなっているのではないでしょうか。
土曜日の午後なのに心なしか客が少ないように感じました。
1階のアクセサリーコーナーの出店数は
かなりの数にのぼると思いますが、
客数を見ただけでも
とても全部の出店社が潤うとは思いません。
その上、ブラブラと店員を冷やかしながら一周しましたが、
皆同じようなテイストの商品ばかりで
殆ど差別化が図れていないのです。
デパートにとっては
売れればどこの出店社でも良い訳ですが、
昔の伊勢丹は出店社に対して
もっとリーダーシップが取れていたはずです。
◎
4階は海外ブランド一色で
国内ブランドは唯一MIKIMOTOのコーナーが。
私の記憶にある他のブランドについて
売り場マネージャーに聞いてみたのですが、
お客さまの問い合わせに対しては対応できるという、
私の質問の答えになっていない対応です。
KASHIKEYがかろうじて小さなショーケースが一台(専従の販売員なし)。
諏訪貿易やTASAKIに至っては影も形も見えません。
これが日本の宝飾業界の現実なのでしょう。
いくら良いモノを作る力があっても、
資本力とインターナショナルな展開ができなければ、
結局、世界からはブランドとして認めて貰えない
ということなのでしょうか。
以前に香港のトレードショーに行った時も、
屋台の夜店のような日本のメーカーのブースは
見るに耐えられませんでした。
日本の宝飾業は川上から川下まで
何故このように世界から取り残されてしまったのでしょうか。
世界に通じるブランドという業界の歯車が
狂ってしまったのでしょうか。
日本の宝飾品のビジネス戦略に、
全くパワーを感じられないのが今の日本の宝飾品の現状なのだ、
と改めて思い知らされました。
