ますぶちStyle/宝石箱の片隅

“ジュエリーの事は風に訊け” vol.47

 

『世界から取り残されてしまった日本の宝飾品』

 

久しぶりに新宿に出たので、

伊勢丹1階のアクセサリーコーナーと

4階のブランドコーナーへ。

 

 

都内の百貨店の中では伊勢丹の集客力は秀でていますが、

ひと頃のパワーは無くなっているのではないでしょうか。

土曜日の午後なのに心なしか客が少ないように感じました。

1階のアクセサリーコーナーの出店数は

かなりの数にのぼると思いますが、

客数を見ただけでも

とても全部の出店社が潤うとは思いません。

その上、ブラブラと店員を冷やかしながら一周しましたが、

皆同じようなテイストの商品ばかりで

殆ど差別化が図れていないのです。

デパートにとっては

売れればどこの出店社でも良い訳ですが、

昔の伊勢丹は出店社に対して

もっとリーダーシップが取れていたはずです。

4階は海外ブランド一色で

国内ブランドは唯一MIKIMOTOのコーナーが。

私の記憶にある他のブランドについて

売り場マネージャーに聞いてみたのですが、

お客さまの問い合わせに対しては対応できるという、

私の質問の答えになっていない対応です。

KASHIKEYがかろうじて小さなショーケースが一台(専従の販売員なし)。

諏訪貿易やTASAKIに至っては影も形も見えません。

これが日本の宝飾業界の現実なのでしょう。

いくら良いモノを作る力があっても、

資本力とインターナショナルな展開ができなければ、

結局、世界からはブランドとして認めて貰えない

ということなのでしょうか。

以前に香港のトレードショーに行った時も、

屋台の夜店のような日本のメーカーのブースは

見るに耐えられませんでした。

日本の宝飾業は川上から川下まで

何故このように世界から取り残されてしまったのでしょうか。

世界に通じるブランドという業界の歯車が

狂ってしまったのでしょうか。

日本の宝飾品のビジネス戦略に、

全くパワーを感じられないのが今の日本の宝飾品の現状なのだ、

と改めて思い知らされました。