ますぶちStyle/宝石箱の片隅

“ジュエリーの事は風に訊け” vol-26

『一人の方の「いいね」が有難い』

 

 

 

私の主義は例え一人の方であろうと、ジュエリーの歴史を学びたいと申し出れば何とかやりくりをして実行する。

今までも何度かプライベートレッスンを行なってきた。

FacebookやAmebaでも私の書いた拙文が多くの方に拡散するのは望まない(というか悔しいけれど拡散しないのが現実である)。

それでも書かずにはいられない事があるから書くのだ。

何年か前にIJTのセミナーを4年連続してやったことがあったが、その時ある方が“増渕さんはいつもそうやって、業界や市場に対して怒っているのですか”と言われた事があった。

別にのべつ怒っているわけではないが、自分の事は棚に上げてダメなところはダメだから、指摘しようとすると他人には怒ったように聞こえるのだろう。

まぁ一人ぐらいはこんな変な奴がいても邪魔にはならないだろう、ぐらいには思っている。

FacebookやAmebaも同じで、時々「いいね」が300とか500くらいついている方を見ても羨ましいとは思わない。

反対にチェックするのは大変だろうな、と思ったりする。

それよりも自分の書いた文章に対して一人の方が「いいね」をつけてくれると、あぁこのひとはちゃんと読んでくれているのだなぁ、と一人合点をしてしまい、感謝の気持ちでいっぱいになる。

何故なら自分の書く内容は決して万人受けするものではないからと自覚しているからだ。

気がつけば50年以上ジュエリー業界の片隅をウロチョロしてきたから、結構他人の見えていない事が見えたりする、と思っている。

そして自分の性格として腹の中に収めておける性分ではないから、ついつい書いてしまうのだ。

偉そうにしている、怒っていると言われても仕方がないのだ。

私は広告業科のコラムニストであった天野祐吉(故人)をいまでも密かに尊敬している。

彼の広告に対する視点は常に新しく、真っ当なことを言い続けていた。

足元には及ばないけれど、彼のような視点で文章を書きたいと思っているのだ。

だからこれからも怒っているし、一人の「いいね」を大切にしようと密かに思っている。