第6回ジュエリーの歴史研究のご案内

『ジャポニズムがジュエリーに与えた影響(2)』

 

 

『何故ヨーロッパでは「漆」が「ジャパン」と呼ばれたのか』

 

今回のテーマはジャポニズムがジュエリーに与えた影響について、研究してみようという事ですが、19世紀に日本の美術工芸がヨーロッパに知れ渡ってくる中で、漆及び漆技法がジャパンと呼ばれるようになります。多くの日本の美術工芸の中で何故漆がジャパンの代表格になったのでしょうか。

漆は基本的に「黒」と「金」の芸術、という見方ができるでしょう。ヨーロッパにおけるピアノも基本は黒です。黒という色は実は単色の黒ではなく、あらゆる色が混ざり合い黒になります。20世紀の初頭、シャネルのモードが黒であったこともある意味象徴的な出来事だったかも知れません。

漆=ジャパンという発想は、こうした象徴的な黒とヨーロッパの人たちの異国趣味への憧憬といった要素がミックスされて、こう呼ばれるようになったと考えます。多くの日本の美術工芸がヨーロッパに紹介される中で、ひときわ漆工芸の黒と金が多くのアーチストたちにインスパイアされた、と思います。

ジュエリーの歴史研究は、ジュエリーのことだけを考えるのではなく、歴史の中でのジュエリーの役割や存在といったことを考える研究会です。ご興味のある方は是非一度覗いてみてください

甲府:11月18(日)17:00〜19:00・甲府駅前県立図書館103号室

大阪:11月19日(月)13:00〜15:00・心斎橋南船場会館

名古屋:11月19日(月)19:00〜21:00・アロマフォレスト今池

東京:11月26日(月)19:00〜21:00・ルノアール大久保店会議室

参加費:ビジター3500円

申込み:buchi.kuni.jam@gmail.com

定員:8名(レギュラーメンバーの方を優先させて頂きます)

webメンバー募集!!!

遠方の方や仕事で忙しい方のためにwebメンバーを募集しています。年4回のジュエリーの歴史研究レジメを研究のスケジュールに合わせて送信しますので、それに関して聞きたいことや確かめたことなどを送信していただきます。その問い合わせに対して私の方から返信する。という手順になります。日程が合えばジュエリーの歴史研究に参加することも可能です。詳しいお問い合わせは申込みと同じメールアドレスにどうぞ。