ますぶちStyle/宝石箱の片隅

“ジュエリーの事は風に訊け” vol-17

 

『第3回AZClubジュエリーの歴史研究を終了』

東京26日、大阪・名古屋27日、甲府31日と続きましたが、なんとかヨタヨタと終了しました。

ご参加の皆さま相変わらずの拙話にお付き合いいただき感謝です。

また多忙な方や遠方の方のための「Web専用プログラム」にも返信のメッセージを頂き有難うございました。

このジュエリーの歴史研究会が他のセミナーなどと違うのは

(1)何故そのジュエリーがその時代にその地域で作られたのか、を考える。

(2)何故そのような様式・技法がその時代にその地域で流行したのか、を考える。

(3)ジュエリーの歴史を学んでいったい何の役に立つのか、を考える。

の3点を核にして進めていることだろうと思います。

通常私たちがジュエリーに携わっているうえで、なかなかこのような視点でアンティークジュエリーを見ることはできません。

とかくジュエリーの表面的な「技法」や「美」に捉われてしまいがちですが、現代のジュエリーはメソポタミア文明以来、何千年という年月の上に成り立っていることを忘れてはならないでしょう。

今回は、ジュエリー創作の基本であるレポゼ、フィリグリー、チェイシング、打ち出しそしてキャストなどを使って、どのようなジュエリーが形づくられたのか。

またB.C8〜B.C4世紀頃のイタリア半島に興ったエトルリア文化が、ジュエリーにとっては極めて重要な位置付けになること。

そして古代ギリシアの完成された「美」が現代に至るヨーロッパにおける西洋美術史の根幹をなして現代に至っていること。

ジュエリーは絶えず先人の仕事を模倣することから始まる「リバイバル」の繰り返しであること。

などを学びました。

私たちの身近にあるジュエリーは実はとてつもなく広い、そして深いものだということを改めて感じさせられました。

次回は5月末、テーマは「19世紀のリバイバルジュエリー」について研究する予定です。