『アンティークジュエリーだけを認めているわけではない』
私のようなごくフツーの名もない業界の中でウロチョロしている者でも、ときには話題の俎上に登ることがあるらしい。
先日某所である方と会食していた時のこと“あなたはアンティークしか認めていないという噂があるよ”と。
私は“そんなことはないですよ。現代のジュエリーももちろん認めているものは幾つかあります。但し現代のジュエリーは全て海外作家のモノにかぎられますけど”と答えた。
アンティークジュエリーの範疇に入るものは、凡そ1940年代までに作られたものが市場で流通しているわけだが(それより新しいものは香港やムンバイなどを中心とした中古市場に出回っている)、必ずしも良品だけが存在しているのはなく、例えば有名なブランド品の中にも駄作は数多くある。
もっとも個人的には1900年前後に作られたエドワーディアンやガーランド様式のジュエリーが頂点に立って、それ以降現在に至るジュエリーの多くは、この時代のものを超えられないでいる、と言っても過言ではないだろう。
まぁジュエリーなんていうものは、所詮金持ちの道楽以外何ものでもないから、貧乏人がいくら逆立ちしてもパトロンを唸らせるものはできっこないし、またできたものは我々とは縁遠い存在であるだろう。
日本人がいくら逆立ちしても世界の一流の仲間入りできるレベルのものを作ることはできない。
例えばJARやCHANのジュエリーなどを見れば一目瞭然だ。
しかし、どなたが云っているのか知らないが、所詮は年寄りの戯言と聞き流してほしいものである。
ますぶちStyle/宝石箱の片隅
“ジュエリーの事は風に訊け” vol-14
