あまり知られていない美術館(2)板橋区立美術館





ますぶちStyle・パイプの煙/ART SCENE(13)




東京都には23区と28の市、村と町が一つずつあります。
ここにどれほどの区立や市立の美術館があるか知りませんが、板橋にある美術館は時々見逃せない展覧会を企画します。
特に浮世絵や工芸品の良いものをやるのです。
もう随分前の事になりますが、ここで柴田是真の展覧会が行われました。
是真については最近京都の相国寺・承天閣美術館でも大規模な展覧会があり、このときはわざわざ二日掛かりで行きました。
板橋での展覧会は1980年の事です。
この時初めて柴田是真という工芸家の事を知りました。
それ以来是真については私の頭から離れません。
是真は幕末から明治にかけて1807(文化4)年に生まれ1891(明治24)に亡くなっています。
85年の生涯でした。
この展覧会で衝撃を受けた事をいまでも覚えています。
蒔絵師であり四条派の絵師であった是真の作品はどれも新しい事に挑戦しているのが伺えます。
本阿弥光悦に匹敵すると私自身は思っているのですが、世の中はそれほど彼の仕事を認めていないようです。
勿論好事家にとっては喉から手が出るくらい欲しい作品ばかりなのです。
この美術館は一般の方ばかりか板橋の住人にもあまり知られていない美術館かも知れません。
でも時々ネットでチェックしていると、思わぬ時に普段見られない江戸・明治の佳作を見る事が出来るかも知れません。