『自作のジュエリーがオリジナルだなんて、
偉そうに言うのは傲慢以外の何ものでもない』





ますぶちStyle/宝石箱の片隅


「Nightcap=75・
ジュエリービジネスのスクラップ&ビルド(10)」



先日、銀座に出掛けたので久し振りにギャラリーをいくつか覗いた。


あるギャラリーでジュエリーのグループ展をやっていたので、
ちょっと覗かせて貰った。


一歩入るとそこは中年のオバサマたちで賑わっていた。


いつもながらの会話が断片的に聞こえてくる。


5分いたら聞くに絶えない会話になり、息苦しくなったので早々に退散。


しかし、完全に趣味の範囲でモノ作りをしている人たちは、
当然のことながらこのレベルで良いし、
外野席から口を挟むのは余計な大きなお世話というものである。


それはいいのだ。


それはいいのだが聞き捨てならないことも一緒になって
聞こえてきてしまった。


詳細は書かないが、自分の実力の程を知って、
もう少し謙虚になって欲しいのだ。


周りがセンセイ、センセイと持ち上げるから
余計にその気になってしまうのだろうが、
このような方たちが名刺の肩書きに「◯◯◯◯協会会員」などと
いけしゃあしゃあと書いてあるのは、如何なものだろう。



ジュエリーの歴史を少しでも学んでいれば、
自分のジュエリーがオリジナルだなんてとても言えない代物なのだ。



「あなたの作るジュエリーはこの時代に作られたものの完全なコピーですよ。その上でおっしゃるなら別に宜しいのですが」
喉元まで出かかった言葉を飲み込んで立ち去ろうとしたら、
背後から声がかかった
「あらっ、お久しぶりです。ご機嫌いかがですか」なんと、
昔私のセミナーに何度か参加してくれた方だった。


「・・・・」。


バツが悪いとはこの事を言うのだろう。


私の顔が引きつったのは言うまでもない。