『同質化・均一化の傾向が顕著になるジュエリー』


ますぶちStyle/宝石箱の片隅
「Jewellery Column=62」




女性はやっぱりジュエリーが好きなのである
(かなりの偏屈ものを除いて)。


そしてターゲットとなるべき女性たちは
かなりの額の可処分所得を有している。


なのに、まともなジュエリーになればなるほど買わないし売れない。


中級品と言われる価格帯のジュエリーを年間を通じて安定して販売するというのは、
どの店でも至難の業だろう。


これに見合うのはブライダル関連しかないので、
多くの小売店はブライダルを売るのに必死になっている。


しかしこれにいつまでもしがみついているのは危険だ、
という主旨の発言は何度もしている。



ジュエリー業界でアクセサリーの範疇の商品(一応5万円以下とする)では、
かなりの量を売らないと利益に繋がらない。


そしてこの分野はますます価格志向が顕著になってきている。


多店舗展開をしている企業なら別だが、
一店舗主義の企業は品揃えとしてはあるものの主役にはならない。


そして中級品の新製品が思うように売れないから、
地金の買取と連動させたリフォームビジネスで
何とか同じような価格帯の売上を維持している。


そもそも中価格帯と言われるジュエリーがなぜ売れなくなったのか。


一つには「面白くない」事があげられるだろう。


このことは作る側にも売る側にも大きな問題がある。


商品開発のレベルの拙さともいえる。


金やプラチナが高騰し、製品の中で大きなウェートを占めるようになったので、
作りの部分にしわ寄せがくる、ということもあるだろう。


ジュエリーの小売市場規模が伸び悩んでいるのに、
ジュエリー参入が減らないどころか増えているので、競争が激化の方向にある。


こういったことも要因の一つだろう。


しかし、コンシューマーにとって、
中級品のジュエリーそのモノが面白くない、魅力を感じていないことは
もっと深刻に受け止める必要がある。


どの店に行っても同質化・均一化したジュエリーばかりが並んでいたら、
その店自体にも魅力を感じなくなってしまうだろう。