『ジュエリーの成長戦略って何だろうか』



ますぶちStyle/宝石箱の片隅
「Nightcap=71
ジュエリービジネスのスクラップ&ビルド(6)」



1960年代から1980年代にかけて、急成長を遂げたジュエリー小売業。


それまでのSEIKO、CITIZENが築き上げた
全国の販売網であるチェーン展開に便乗するカタチで、
いくつかのボランタリーチェーンが作られ、
ジュエリー専門店が雨後の筍のように登場してきた。


それはやがて時計や眼鏡を凌駕する
3兆円近い規模の大きな小売市場になった。


しかし1992年に始まるバブル崩壊とともに、
この20年で三分の一近くまで縮小したのだ。


この長期に渡る低迷から脱出して、昔のようにとはいかないまでも、
2兆円の小売市場は可能なのだろうか。


恐らく多くの識者は否定的な見方をせざるを得ないのではないか。


現在の小売市場規模はおおよそ9000億円。


そのうちの25%は海外製品と見て良い。


アクセサリーとジュエリーの垣根が
極めてファジーになってきているので、
純粋に国内生産のジュエリーの小売市場規模は
6000億円程度ではないか。


小売業の売上トップ3は大体200~300億円程度だから、
業界内であまり大きな顔はできない。


これは業界におけるリーダーが
不在であると云う見方もできるのだが、
いくら世界戦略を視野に入れても、500億円が限界だろう。


総じて1兆5000億円の市場規模に到達するまで、
一体どのくらいの時間が必要か。


またどのような戦略が不可欠になってくるのか。


日本の市場だけではもう無理だから
先ほど触れた世界戦略云々という発想があるけれど、
バーゼルや香港、ムンバイなどのジュエリーショーなどを見ても、
とても追いつけそうにない。

成長戦略については当分打つ手なし、といったところだろうか。