ますぶちStyle/宝石箱の片隅



「Nightcap=70
ジュエリービジネスのスクラップ&ビルド(5)」




『数や量を追求する20世紀型経営は
早晩破綻してくる』



マクドナルドや吉野家などのファーストフードは、
厳しい市場環境の中で喘いでいる。


底なしの価格競争にはまり、
肝心の原材料やサービス面での失態が続き、
世界規模で売上と利益が激減している。


このライバルたちに取って代わろうと、
新しい動きが出てきているけれど、
消費者に取って、
無理な価格競争の中で何を食べさせられるか、
という不安は相当な抵抗があるだろう。


ジュエリーについてみれば、
ファーストフードとは事情や規模は違うけれど
まがい物の宝石が
市場に溢れてきていることは火を見るよりも明らかだ。


あるアクセサリーメーカーが
仕入れた宝石で商品を作り売がしたが、
店頭でその宝石が色落ちしてしまった。


幸いお客さまに直接的な迷惑はかけなかったが、
これなどは
会社、従業員のレベルの低さに加えて、
安かろう悪かろうのモノ作りの典型ではないか。


全部とは云わないが、
ヒーリングやパワーストーンと称して
販売価格2000円程度のブレスレットが、
果たしてどれだけの商品価値があるというのだろうか。


どれだけ消費者の信頼を得ているのだろうか。


一昔のように高額品がコンスタントに売れないから、
無理な地金の買取や、リフォームなどで
その場を凌ぐ販売手法が長く続く訳がない。


今こそジュエリービジネスを
根本的に見直す時期に来ているにもかかわらず、
今日の米を得るために明日のことが考えられていない。


いたずらに売上の規模を拡大してきたツケは、
消費者離れという局面を迎え、
これから何を売っていかなければならないか
という本質が見えにくく、
本末転倒になっているのではないだろうか。


ジュエリービジネスは
自分の身の丈に合ったサイズが丁度良いのである。