Jewellery Column=54

『基本を知らないということは恐ろしい』



この時代、
誰が何を発言しても自由だから
一向に構わないのだが、
先日ある方が
ジュエリーに関するエッセイを出版した。



たまたま知人が
「あなたの知っている人がこんな本を出したよ」
と教えてくれた。



この方最近名前が売れだして、
アクセサリーショップも経営されている。



エッセイだから、
本人の感じたことを素直に書くのだから、
外野席からブツクサ言うのは
大きなお世話なのだが、
書いてある内容に思わず
???。



これはジュエリーや宝石の基本知識が
あまりにも出来ていないせいで、
お粗末の一言。



ジュエリーや宝石に関して
無知であることを、
本人が気がついていないとしたら、
これ程恐ろしいことはない。



人気だけが先行し
堕ちていった芸能人は、
ジュエリー業界にもたくさんいたけれど、
もう少し基本を勉強してから
本を書いて欲しいな、と思う次第。



もっとも
それを安易に持ち上げる
マスゴミにも
大きな責任があるような気もする。



いつも云っていることだが、
ジュエリー販売の第一線に立つ人は、
どうせ素人を相手にして
モノを販売しているなどと
努々(ゆめゆめ)思うなかれ、である。



そういった慢心は
必ず後になって10倍返しが来る。


一方で所詮ジュエリー業界なんて、
ちょっとお金と技術があれば
誰でも参入できてしまう
安易な業界でもある。



銀粘土をいじっている人が
いつの間にか「センセイ」と呼ばれ、
某協会の会員に登録しただけで
「センセイ」になってしまうのだ。