Jewellery Column=53










ジュエリーに対して

あまり理窟っぽく考えなくて良いのでは、

というご意見もあるだろう。


しかし、である。


時には少々堅苦しく

ジュエリーにつて考えてみようではないか。




19世紀のジュエリーはル

ネサンスやロココ以上に幅広く華やかに

花咲いた時代だが、

同時により理論的に組み立てようとした時代だ。









その一人が、

アンリ・ヴェヴェールだろう。

ラリック、フーケと並んで

アール・ヌーヴォーの三巨匠と言われた

ヴェヴェールは、

「19世紀フランスジュエリー史」を

書いたことで、ジュエリー界における名声を

不動のものとした。



この本は一度じっくりと読むに値する本である。


ジュエリーを身に着けるというのは、

起源にまで遡る

ステータスとナルシシズムの両面があると思う。


ステータスは

富と権力の象徴としての特質だろうか。

そしてナルシシズムは

ジュエリー本来の「面白がる」「楽しむ」

という側面を表わしているのだ。



冒頭のあまり理窟っぽく考えなくて・・・と

言う文言は、

それもまた良しである。



しかし、

少なくてもジュエリーに携わる人であれば、

「ジュエリーとは何ぞや」という禅問答は

やってみる必要があるのだ。