『毎日が日曜日』


確か城山三郎の小説に
こんなタイトルのものがあったと記憶している。

いまは定年が65歳だが、
一昔前は60歳だった。

サラリーマンが
会社で何十年か勤めあげて定年を迎え、
毎日家でゴロゴロしている人が多くなると、
熟年離婚と言う言葉が流行した。

私は42歳の時に会社を辞めて独立した。

いくつか理由はあったが、
会社の組織が窮屈になったと云うのが
本当のところだ。

この年になると
嫌でも毎日が日曜日で、
自分の目標がないと
フラストレーションが溜まってくる。

朝日新聞の天声人語に
「キョウヨウとキョウイク」
という言葉が載っていた。

何の事かと思って読んだら、
「今日用がある」と
「今日行くところがある」
と言う事らしい。

いささか駄洒落に近いが、
思い当たる節がないでもない。

一応
生活するには不自由していない身だが、
生きる目的や生活の張り合いがない
ご同輩たちは、
もしかしたら毎日が地獄なのかも知れない。

昔流で云えば
軟禁状態と云っても良いかも。

そういった点から云えば、
苦しくても貧しくても
毎日の生活の張り合いがあった方が
どれほど充実しているか。

これからの10年を
どのように「デザイン」するか。

考えただけでも
日曜日はどこかに飛んでいってしまっている。