『ネックレスの表記』

$『ますぶちStyle/宝石箱の片隅』

今日ある記事を見ていたら、
ネックレスの表記で、
明らかに間違いと思われる使い方を見つけたので、
大きなお世話と知りつつ一言。

通常同じサイズの珠をネックレスにする場合、
「ユニフォーム」と表記するが、
センターからエンドにいくに従い
珠の大きさが小さくなるネックレスを
「グラデュエーション」という。

どういう理由か知らないが、
これを「グラデーション」と呼ぶ業界人が多いが、
明らかに間違いではないだろうか。

グラデーションという意味は、
「ぼかし、濃淡(の段階的変化)、諧調」であって、
珠サイズの大きさの諧調のことではない。
一方
グラデュエーション(graduation)は
「等級付け、配列、分類、階級」
などという意味がある。

真珠や宝石は
サイズによって価値が変わってくるので、
サイズの異なる珠を繋いで
ネックレスに仕立てることを
グラデュエーションと呼ぶ、
と昔働いていた会社で教えて貰った。

このことについて
昨年の9月に、
日本真珠振興会に質問状を送ったのだが
未だに何の返答もない。

こういった言葉を
平気で使っている真珠の権威者もいるから、
末端の小売店や卸業社の多くは
平気でグラデーションという言葉を
使ってしまうのだろう。

過日、
スリランカの宝石業者と話していた時に、
彼はグラデュエーションと
しっかり発音していたのを聞いて、
グラデュエーション?と
再度確認したとき、
何をおまえは変なことを聞くのかと、
逆に質問されてしまった。

グラデュエーションに限らず、
宝石の分野では
自分たち販売する側の理屈で
勝手な解釈をしている場面が多々ある
(花珠やケシ珠についての定義や表記に関しては
その典型であろう)。

こういったことを
いつまで経っても野放し状態にして
是正できないのは、
明らかに業界の体質と姿勢が悪い。

自分たちの利益のみでやってしまうと、
必ずどこかでその反動が来ることを、
呉々も
忘れないようにしたいものだ。