$『ますぶちStyle/宝石箱の片隅』

OBJECTION
2つのセミナー

今日は午後から2つのセミナーに出席した。
いまの私としては少しオーバーワークなのだが、
勉強するチャンスは、
私の都合通りに動いてはくれない。
お陰さまで2つとも有意義なセミナーだった。

社団法人日本時計輸入協会が
CWC(ウオッチコーディネーター)資格制度を立ち上げ、
今年の春に何十人かの資格保有者が生まれた。
その一環として一般公開セミナーを開催したので出席した訳である。
100名近くの参加者のうち、
一般参加者はあまりいなかったような気がする。
私は場違いだとは思ったが、
時計のことはあまり情報が入ってこないので
チャンスとばかりに押し掛けた次第。

講師は神戸のKさんなので、
老舗小売店の社長の話しがどんなものかについても興味があった。
お陰さまで
輸入時計の国内の市場と現状については少しだけ判った。
国内の高級時計市場は
全体に上向きになっているようで、
300万円以上の時計は年間8000点ほど輸入されている。
そしてその80%以上は販売されているようだ。

しかしながら海外ブランドの力は強く、
取扱店のイニシアティブは海外ブランドにある。
取り扱い店舗を選択するのは当然ながらブランド、
取り扱っていても
業績が悪ければ直ぐにシャットアウトになる。
国内の時計店は
ブランド品を置いておかなければ客は来ないし、
ブランド品は利益率が悪いから
あまり設けには繋がらない。
かなりリスクを持ちながら、
それでも輸入時計を売らなければならない、
構造的な課題を抱えている。
輸入時計を扱っているからと言って安閑として入られないのだ。
ましてや同じ商圏に競合店があれば競争は熾烈を極める。
まあ言ってみれば時計も宝飾品も、
商品と売り方は違えど、課題は共通点があると思う。

今日の参加者は
CWCの資格を持った人たちが多数を占めていたと思うけれど、
彼らに夢と希望を与えないといけないから、
かなり無理をしていた部分も垣間見えた。
今日のセミナーの主催は日本時計輸入協会なのだが、
K氏の話しを聞いていると
AJHH(日本正規高級時計協会)寄りの話しが中心だ。
これには現在17社が加盟しており、
いずれも時計では大手の小売店ばかりである。

高級時計はある程度市場ニーズはあるのだから、
やり方さえ間違わなければ、
堅実なシェアをつくれるのだろう。
日本における時計の小売市場は約5000億円とみてよいが、
そのうちの70%が輸入である。
このうちの1割が高級時計のシェアである。
5000億円のうちの30%は
日本のセイコー、シチズン、カシオ他で占めている。
セイコーは海外に市場活路を求めているようだが、
果たしてどうなるか。

時計も宝飾品もめまぐるしく市場構図が変わる中で、
いかにして活性化させていくのか。
K氏はスキルよりも前に人を、といっていたが
宝飾品も同じことが言える。