販売3割減、買取り6割減をどう読むか

田中貴金属によると
1月から9月までの金の売買状況を発表したが、
それによると昨年同時期に比べて
販売量が29.3%減、買取り量は63.9%の減だ。
このことについて田中貴金属は
「資産形成としての金の長期保有の有用性が浸透しているとともに、
昨年8月の最高値である4745円の印象の強さから来る様子見の傾向が伺える」
とコメントを出しているようだが、
果たしてこれだけでは何のことかサッパリ判らない。
ご承知のように金は先物取り引きの銘柄になっているから、
当然上り下がりの幅は世界の経済、
特にアメリカやヨーロッパの動向が如実に反映される。
そしてこの傾向が今後も続くのであれば、
金地金の売買はひとつの流行的な流れが収まったとも言えそうである。
タンスの中には
流行遅れや使えなくなった金製品はあったのだが、
無尽蔵にあった訳ではない。
不要なものなら、いくらでも良いから売ってしまおうという気になるのも
頷けない訳ではないが、
所詮は損をしていることに気がついたのかも知れない。
買った時の値段を考えたら、そう簡単に手放して良いものかどうか・・・。
日本人特質として誰かに煽動されると、
すぐにそちらを向いてしまう傾向がある。
また熱し易く冷め易いところもある。
宝飾品業界としては、
金や宝石、ジュエリーを循環させることによって、
新たな市場の掘り起こしを狙っているのだが、
あまりこれにシフトしすぎると却って身動きができなくなるかも知れない。
宝飾品は小さくバランス良くやることが肝心なのだ。
いつも云っている事だが
新製品を売ることを真剣に考えないと宝飾品の明日はない。

$『ますぶちStyle/宝石箱の片隅』