
産みの苦しみ
無から有を生み出すのは
大変なエネルギーと労力、努力といったものが必要だ。
いわゆるオリジナリティというやつなのだが、
反対に人のやったことを修正するのは誰にでもできる。
それを宝飾品業界では「パクリ」と云う。
ジュエリーは時計と違ってスペックの量が恐ろしく少ない。
ある程度技術を持っているならば
それほど至難の業ではない。
私がまだクリエイティブ関連の仕事をやっていたとき、
新しいオリジナルの会いではを捻りだすとき
常にフラストレーションがたまり、
この状態から抜け出すのに苦労をしたことを覚えている。
私もフツーだが
フツーの人ならそんなにひょいひょいと
オリジナルなアイデアなんか出てこない。
トイレに入っても、食事をしていても
いつもそのことが頭から離れないのだ。
ある意味アスリートやミュージシャンがクスリに逃避するのは、
やってはいけないことなのだが判るような気がする。
自分の気持ちを常に研ぎすませ、
ハイな状態に置いていなければ、
新しいもの、人と違うものなど創れっこないのだ。
クリエイティブの世界に身をおいたものなら、
誰でも何かしら産みの苦しみを経験している筈だ。
そしてそのハードルを乗り越えたものだけが、
栄光を手にすることができる。
産みの苦しみなんて簡単に他人には話さないから、
どうやってその境地にたどり着いたのかなんて、
自分で見つけ出すしかないが、
他人には云えない産みの苦しみは、
幾つになってもこれから抜け出すことはできないでいる。