
OBJECTION
求道心
天皇陛下の心臓手術の執刀をした
天野教授(57歳)の経歴は些か異色の部類に入るだろう。
普通海外で腕を磨いて凱旋するが、純国産。
一度も海外に出たことはないらしい。
超保守的でピダミッド型構造の医学界にあって、
権威におもねらず自分のやりたい道をひたすら走っている。
これまでの心臓手術例は6000件。
文字通り腕一本で人生の道を切り開いてきたという。
現在順天堂大学心臓血管外科教授の肩書きを持つが、現場一辺倒。
1日に3件の手術は日常茶飯事だ。
楽しみはパチンコ、とこれもちょっと異色の部類に入るか。
彼は若い外科たちに
「将来、自分がこうなりたいという姿を描け。トップになるという意志を持て」
と鼓舞しているという。
彼がここまで来るまでに、どれだけ迷ったか知らないが、
自分の進むべき道「誰にも負けない心臓外科医になる」
という求道心をしっかりと持ち、決してぶれなかったのだろう。
勿論誰にでもできる事ではないが、
自分の決めた道をしっかり歩む事は見習いたい。