まだまだ宝飾品は発展途上の国だ!!

宝飾品市場が成熟市場ということについては、多くの方の異論はないだろう。
ジュエリーやアクセサリーが大嫌い、といった奇特な方は別にして
殆どの女性がなんらかの装身具は持っている。
最近は男性もオシャレをするようになり
これは明治以降日本に西洋文化が入ってきて以来のことかもしれない。
伊勢丹のメンズ館などを時々覗いたりするが、
シルバーを中心とした品揃えは行くたびに充実しているように思う。
売場の女の子に取材しても、中年の管理職タイプのおじさまが購入客であるという。
男性ももっとオシャレを楽しむべきで、
この傾向は一時の流行で終わって欲しくない。

しかし、日本における宝飾品文化という視点になると
はなはだ心もとない。
日本ジュエリー協会が中心となり、
ジュエリーの歴史などを積極的に取り上げているが、
肝心のコンシューマーとの接点である小売店のノリが悪いようだ。
「そんなことをしている暇があったら1点でも多く売りたい」
といわんばかりに見えてしまうのは私一人だけではないだろう。
美術館や博物館での宝飾品の展示会などを観に行けば
多くの人が列を作って観に来ている。
しかし肝心の宝飾品に携わる人たちは殆どといって良いほど見かけない。
またいったという話しもチラホラ。
こういった点の見事なまでのマイナー志向がある限り
日本での宝飾品文化は望むべくもない。
ハイジュエリーやファインジュエリーなどについても
未だに表面を追っかけているのが日本の宝飾品業界。
本当の意味でのハイジュエリーやファインジュエリーは
後100年経っても身に付かないだろう。
それは端的に言えば文化の深さの違いなのだ。
それを変えることができるのは、
私たち宝飾品に従事する者たちの見識の高さなのだが・・・・。