引っ越し騒動顛末記(3)
想い出の詰まった三浦海岸
思えば30年が過ぎ去ろうとしている。
バブルの絶頂期、
私は銀座から電車で1時間30分の三浦海岸に居を移した。
時はあっという間に過ぎ去り
多くの想い出を胸に秘めながら、 いま、こうして荷造りをしている。
この10年は、半分以上は東京と半分ずつの生活をしてきた。
それでも三浦海岸は私にとって特別の感慨がある。
色々な人と出会い、そして別れた。
過ぎ行く時を想い出だけに浸っていてはいられない。
これから何年生きられるか解らないが
私には前を向いて歩いていかねばならない。
まだやり残した仕事もある。
三浦海岸の小さな書斎の本箱に納まっていた蔵書は
半分以上BOOK OFFに渡した。
私とってかけがえのない本たちだが
殆どが廃棄処分に回されるだろう。
それで良いのだ。
人間誰しも、墓場まで持っていけるのはほんの僅かだ。
私の頭の片隅に、記憶として留めておくだけでよい。
でもどうしても手放せない本だけは持っていく事にした。
それでも今度の住まいには窮屈だ。
人間は一人一人、それぞれの人生がある。
山あり谷あり、決して平らではないが
自分にとってはかけがえのない人生であった。
昨日荷物を整理していて 父親の油絵と水彩画を壁から降ろした。
額に入っていないものを含めると20枚近くになる。
今度の住まいにはとても飾りきれない。
大きなものは廃棄処分にした。
中くらいのものは額枠を外した。
私は父親を越えられなかったかも知れない。
時々そう思う時がある。
父親はとにかく絵を描く事が好きであった。
暇を見つけてはキャンバスに向かっていた。
しかし何度か入退院を繰り返しているうちに
絵を描く事を止めてしまった。
絵が描けなくなっていたのだ。
私にはそれがショックだった。
何度も描かせようと思ったが、
結局、 父親は絵を描く事はなかった。
私は無意識のうちに 父親の影を追っているのかも知れない。
生きる時代や環境、生き方は違っても 必死で父親の影を追っている。
最近息子が私のことを おじいちゃんにそっくりだね、と。
私も鏡を見ると、父親似にてきたなと感じる。
三浦海岸は実に多くの想い出をつくってくれた。
本当に大切な事は 私の心の中にそっとしまっておこう。
ありがとう三浦海岸。
想い出の詰まった三浦海岸
思えば30年が過ぎ去ろうとしている。
バブルの絶頂期、
私は銀座から電車で1時間30分の三浦海岸に居を移した。
時はあっという間に過ぎ去り
多くの想い出を胸に秘めながら、 いま、こうして荷造りをしている。
この10年は、半分以上は東京と半分ずつの生活をしてきた。
それでも三浦海岸は私にとって特別の感慨がある。
色々な人と出会い、そして別れた。
過ぎ行く時を想い出だけに浸っていてはいられない。
これから何年生きられるか解らないが
私には前を向いて歩いていかねばならない。
まだやり残した仕事もある。
三浦海岸の小さな書斎の本箱に納まっていた蔵書は
半分以上BOOK OFFに渡した。
私とってかけがえのない本たちだが
殆どが廃棄処分に回されるだろう。
それで良いのだ。
人間誰しも、墓場まで持っていけるのはほんの僅かだ。
私の頭の片隅に、記憶として留めておくだけでよい。
でもどうしても手放せない本だけは持っていく事にした。
それでも今度の住まいには窮屈だ。
人間は一人一人、それぞれの人生がある。
山あり谷あり、決して平らではないが
自分にとってはかけがえのない人生であった。
昨日荷物を整理していて 父親の油絵と水彩画を壁から降ろした。
額に入っていないものを含めると20枚近くになる。
今度の住まいにはとても飾りきれない。
大きなものは廃棄処分にした。
中くらいのものは額枠を外した。
私は父親を越えられなかったかも知れない。
時々そう思う時がある。
父親はとにかく絵を描く事が好きであった。
暇を見つけてはキャンバスに向かっていた。
しかし何度か入退院を繰り返しているうちに
絵を描く事を止めてしまった。
絵が描けなくなっていたのだ。
私にはそれがショックだった。
何度も描かせようと思ったが、
結局、 父親は絵を描く事はなかった。
私は無意識のうちに 父親の影を追っているのかも知れない。
生きる時代や環境、生き方は違っても 必死で父親の影を追っている。
最近息子が私のことを おじいちゃんにそっくりだね、と。
私も鏡を見ると、父親似にてきたなと感じる。
三浦海岸は実に多くの想い出をつくってくれた。
本当に大切な事は 私の心の中にそっとしまっておこう。
ありがとう三浦海岸。