人間を幸せにしない日本というシステム
この本は今から17年前の1994年に出版されています。
著者はカレン・ヴァン・ウォルフレンというジャーナリストで、
オランダ、ロッテルダム生まれで、この本は彼が51歳の時に書かれました。
89年にはイギリスとアメリカで「The Enigma of Japanese Power」日本訳「日本/権力構造の謎」を出版しています。
現在amazonで入手可能。
ここで述べられている事は17年経った現在も、少しも変わっていない、と云う事が特筆させられます。
背表紙に書かれているものは実に明快なメモになっているので、少し羅列します。
『日本人は知る者と知らざる者の二つにはっきり分けられる。普通の人々にはもっともらしいウソだけが与えられる。真実はエリートだけが知っている』
『日本女性の劇的な晩婚化・少産化傾向は何を意味するか? 私はこう考える。彼女たちは、経済的成功と秩序維持のために人間の幸福を犠牲にする、この社会からの脱出をはかっている』
『自己検閲は日本のマスコミ人の第二の天性になっている。恐怖心が彼らを支配している。日常の会話では自分の意見をはっきり言う。しかしそれは決して紙面には出ない』
『政治家は悪玉、官僚は善玉、という図式こそ最悪だ。日本の人々は意図的にそう思わされてきた。あなたもまだそう思っているなら、今こそ目を覚まして欲しい。そして新聞はもう人々を偽るのをやめなさい』
『日本では民主主義は未だに実現していない。それは可能性にとどまっている。日本人が現実だと思っている事はほとんど幻想だ。幻想はただ現状維持にだけ役立っている』
など、一部?もありますが。
また、政治家は悪玉、官僚は善玉・・・についは、本文の中では、決してそうはいっていません。
官僚をいたずらにのさばらせているのは、結局政治家に力がない。
そうでしょう、総理大臣を筆頭にこの何十年か、入れ替わり立ち替わり大臣が代わっているのだから、官僚に良いように繰られているわけです。
選挙のときにいくら良い事いっても、任期が1年ぐらいで何が出来ますか。
中にはその分野でスペシャリストといわれる政治家がいますが、
所詮は短い期間で動くしかないのですから、官僚と戦える訳がありません。
但し、この手の本を読むときにはいくつか注意しなければならない事があります。
それは何人かの日本人のブレーンがいる事です。
彼らの協力がないと、ここまでの事を論じられないのです。
とすれば、総論は彼の視点だとしても
各論でブレーンからいろいろと雑言が入っている事は予測されます。
それはどこか。
注意して呼んでいくと判ると思うのですが・・・。
