天然真珠と養殖真珠
天然真珠は色石で云えばさしづめ非加熱石といったところでしょうか。
それは、自然が生み出す自然の造形物。
現在市場に流通している代表的な天然真珠の種類は
コンクパール、アバロンパール、ミシシッピー淡水パール
タイラギ貝にできるガイヨパール、アコヤに似たオイスターパール
ハマグリの仲間のクラムパール、ホタテ貝のスキャロップパール
等々があります。
巻貝にしろ二枚貝にしろ、貝であれば理論的にはパールは出来ます。
ただ出現率が限られるので、私たちの目にはなかなか触れる事が出来ないだけです。
中でも一番メジャーになったのはコンクパールでしょう。
少なくとも25年前は、ハリーウインストンなどのほんの一部のコレクターしか
所有していなかった。
それがミキモトで扱うようになってから
瞬く間に、日本の宝飾品市場に出回り、
現在ではコンクパールの製品は、柏圭が一番持っているようです。
そして天然真珠は色といい形といい実にさまざま、個性豊かです。
白蝶や黒蝶、そしてアコヤなどの養殖真珠が限りなく真円を追求しているのが
色褪せてしまうほどです。
何故養殖真珠は球体を追求したのでしょうか。
発明者の一人御木本幸吉の自伝「八方ころがし」を読むと
地球の「丸さ」からきているようです。
地球のように丸い真珠を作ろう。
それは天然真珠にはない発想だったのです。
幸吉は真珠の世界制覇を夢見て、いつも地球儀を側においていました。
で、養殖真珠は世界を制覇しました。
世界の何処に云っても、パール=ミキモトパール。
でも、100年経って、養殖真珠は限りなくウス巻きになってしまいました。
そして確実に魅力のない商品になろうとしています。
反対に天然真珠は、量こそ養殖真珠の比ではありませんが
自然が作り出す、個性豊かな存在として脚光を浴びつつあります。
ところで画像の真珠は天然真珠でしょうか、それとも養殖真珠でしょうか。