ますぶちStile「宝石箱の片隅」

ハードボイルド

 

女性は余り読まないと思いますが、

探偵小説の分野に、ハードボイルドがあります。

ハードボイルドは、

元々は1920年代のアメリカで生まれた小説で、

ダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラーに代表されます。

 

日本のハードボイルドに該当する小説家は沢山いますが、

私の好きな作家は、結城昌治、河野典生、大藪春彦、三好徹などで

1970年代に早川ミステリーなどを中心にして生まれました。

 

この欄で度々取り上げる都筑道夫は、その中でも大好きな作家で

彼の本は殆ど持っています。

ミキモト時代に、PR誌に掲載するので

彼に原稿を依頼した事があります。

その当時、確か東中野のアパートに住んでいて、

原稿を貰うために、一度だけ訪れたことがあります。

彼の自筆原稿はいまでも持っていて、

そのうち値打ちが出てくるかな、と期待しているのですが・・。

 

今回取り上げるのは、

そのハードボイルド作家の中でも、一番スタンダードに近い作風の

矢作俊彦です。

1978年に出版された「リンゴォ・キッドの休日」は好きな1冊で

いまでも時々読み返すことがあります。

かれは2011年に「引ケイ(敬うの下に手)[エンジン]」を出しますが、

30年以上、ハードボイルドの分野で小説を書いている人は

余りいないかも知れません。

 

この殺伐とした時代には、

ハードボイルドがマッチすると思います。

矢作俊彦の小説は、大藪ほど過激ではないし、

都築ほどユーモアがある訳でもない。

また結城ほど暗くもなく、淡々とした情景描写は

まさに、バーボンのグラスと、パイプの煙をくゆらせながら読むに相応しい。

バーボンは「ジャックダニエル」か「ワイルドターキー」

それとも・・・・・。

 

仕事を忘れたいな、と思った時

日曜日の午後の家族が出払った後のリビング

読み方は好きずきですが、一つだけ。

決してごろ寝では読まない事。

 

その理由は、酒と煙草が不味くなる、からです。